臨床検査技師の大変な事、ツライ事

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ご覧頂きありがとうございます。
今回は臨床検査技師の大変な事やツライ事について、私の経験を交えてお話します。先日、後輩から相談を受けまして、ずっと考えていました。

どんなお仕事でも大変な事や辛い事もあるでしょう。
今回は臨床検査技師の立場として書いています。ご参考にして貰えたら幸いです。

①やりたい検査(部門)が必ずしもできるわけではない。

臨床検査技師として入職した時に1番初めに感じたことは
やりたい(希望する)検査(部門)へ必ずしも配属されるわけではないこと。
この背景には大学の場合、卒業論文があるため研究室に入るとこが多いので、どんなことに興味があるのか?また、気になる事などに関連して研究テーマを決めたりする傾向があるので、大学卒の新入職員はやりたい事が明確になっている場合が多い。
実際には人員配置などによってその時の検査室などの状況によっても変わってきます。
私自身もローテーションで4部門を経験させていただきましたが、結果として広い範囲での視野を持つことができました。この視野の広さが非常に今となっては役に立っています。
ですので、やりたい事があることがもの凄く良いことだと思いますので、その気持ちは持ちつつ配属させた部署(部門)もしっかり業務として行うことができれば必ず希望部署へ配属されると思います。

例えば生理検査で超音波検査をしたいと思っていても実際には検体系なんてこともありますし、当科でも実際にやりたいことができないスタッフの少なからずいるのは現実問題としてあります。そのためストレスを感じているスタッフもいます。

②ミスの問題

新人さんはミスをした時に落ち込んでしまうこともあります。
もしかしたら「検査技師に向いていないかもしれない」、「周囲に迷惑がかかってしまう」などと考えてしまうこともあるでしょう。それでいいのです。
誰でも初めからできたら苦労しませんし、初めからできたら指導なんていりません。
ミスをしてしまったら、なんでミスをしてしまった原因はなんだったのか?要因は調べて次に同じようなミスは起こさないように意識してみ見てください。
ミスは新人さんに限らず誰にでも起きることだと思っている方か気持ち的にも楽になるかもしれませんね。

③女性ならでは問題

臨床検査技師は医療職ですので、女性が多い職場というのも特徴です。
学生時代でも医療関係の学校は女性が多いです。病院の場合でも同様に女性は多いです。当科も女性7割、男性3割です。そのため女性特有のいじめやハラスメント問題で悩まれるスタッフも少なくないでしょう。

④教育体制はまだまだ発展途上である

臨床検査業界では教育に力を入れている感じは、以前よりも良くなってきているが、一般企業からしてみると、まだまだ粗さがあり、しっかりとした教育体制とは言い難いのが現状です。今後の課題でもあり、ある一定レベルまでの標準化が必要となってきます。

⑤休日の勉強会や学会などに参加

医療業界の進歩は早いです。
最新の知識や技術を得るために勉強会や学会などに積極的に参加してインプットしていかなければなりません。そのため、休日を返上して参加している技師さんもたくさんおられます。コロナの影響によって、勉強会や学会などは中止になっていましたが、最近はオンラインやZoomを使った方法で参加などもできる勉強会や学会なども増えてきています。また、パートさんなども空いた時間などのオンラインで見られるので、お忙しい方にもニーズが高いです。休日をわざわざ返上せずに自分の好きな時間に視聴できるのは非常にうれしいいです。

この他にもあると思いますが・・・
これでもつらい・大変などと感じるのであれば・・・
思い切って臨床検査技師以外のお仕事をやってみたりする方法でも良いかと思います。
例えばCRC(治験コーディーネーター)などは看護師や薬剤師、臨床検査技師、栄養士などといった職種の方も多く、臨床検査技師としてなら検査値のデータなどは見ることが可能です。全く違う職業というよりは少し関連性があるようなお仕事になります。
医療機器メーカーなどでも検査技師が検査機器の説明をしてくれたりしたら、説得力もありそうですね。

複業

副業が禁止な場合もありますが、働き方改革によって、副業OKな企業なども増えてきています。今の職場がつらい。大変というのであれば、少し違う職場で働いてみる働き方も一つの選択肢かと思います。また、単純に収入UPにつながります。

転職

臨床検査技師としてお仕事をしたい。でも対人関係に疲れてしまう原因も少ながらず要因としてあります。職場を変えることによって新たな気持ちで、ストレスから開放させる可能性はありますね。職場環境が悪く、ハラスメント問題やブラック企業など場合は、転職して現状よりも負担が軽減できれば転職も一つの対策として考えてみても良いかと思います。
みなさん個人の大変さや辛さもそれぞれあると思います。そのなかで、ご自身が譲れないものもあると思います。その中で最良の選択ができればすごくいいと思います。
それでも悩んだりしてしまうこともあります。そんなときにお気軽にご相談下さい。



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