『個別の授業で面と向かっては言いにくい話をコラムにしています。ですのでタイトルも「ひとり言」。日々の指導で気づいたあれこれを綴ります。』
中学受験の勉強をしていれば各種のテストはつきもの。
週テストに組み分けテスト、オープン模試に合不合判定テストと枚挙にいとまがないほどです。
そしてテストに関して親御さんに注目してほしいことの1つに、手ごたえと結果の乖離の問題があります。
「今回の国語はかなりできた!」「前回よりすごく悪いかも…」など、テストのたびに悲喜こもごもの所感をお子さんから聞かされることでしょう。
その際気をつけてほしいのが、受けたテストについてお子さんが感じた手ごたえと、実際の結果とが食い違っていないかどうか。
「うまく行った」と自信に満ちた顔を見せたのに結果がかんばしくない。
「できなかった」と落ち込んでいたのにいつもより良くできていた。
後者だと結果オーライになりがちですが、成績の良し悪しではなく、予想と結果が食い違うこと自体が良い傾向とは言えません。
"できていない"のに"できている"と思うことも、"できている"のに"できていない"と思うことも、問題に対する自身の理解度を見誤っている点で同じだからです。
長年の経験から、国語の成績が上がりはじめるのは、テスト直後の手ごたえと結果とのあいだにズレがなくなってからだと感じています。