ブロック練習よりインターリービング(多様性)練習の方が学習には効果的!

記事
学び
突然ですが、今学校で勉強しているみなさんに質問です。

例えば、ほとんどの数学の教科書では、項目ごとに練習問題があり、それだけの項目に対応する問題でほぼできていますよね。

対照的に、少数の教科書では、各練習セットには、前に習ったレッスンから引き出されたさまざまな問題が含まれています。

どちらの方が、学習には効果的だと思いますか。

普通に考えれば、1つ1つ区切りをつけて終わらせるのが効率的だって思いますよね。

果たしてどちらが良いのでしょうか。

ブロック練習VSインターリービング練習

サウスフロリダ大学のダグ・ローラーたちは、大学の数学の問題を使って、ブロック練習(標準形式)とインターリービング練習(シャッフル形式)の2つでは学習に差が出るのかを調べるために実験を行った。

実験1では、学生が1種類の問題を解くことを学び、その後の練習問題は単一のセッション(ブロック練習)にまとめられるか、複数のセッション(インターリービング練習)に分けられた。

1週間後にテストした結果、複数のセッションを受けたグループの方が間隔を空けて練習した後のパフォーマンスははるかに優れていた。

実験2では、学生は最初に複数のタイプの問題を解決することを学び、練習問題はタイプによってブロックされるか、ランダムに(シャッフル形式のように)混合されていた。

1週間後にテストしたところ、インターリービング後のパフォーマンスは非常に優れていた。

どちらもブロック練習よりインターリービング練習の方が優れていたってことですね。

この理由として、様々な問題を区別することができたからだと思います。

他にも似たような研究があります。

インターリービング練習は自信もつけてくれる!

ヒューストン・メソジスト病院の研究者たちは海軍航空隊のシュミレーションを使って、練習の多様性はトレーニングの転送が学習に効果的かどうかを調べた。

この研究の目的は、実践に対してのやる気のメカニズムとしての自己効力感(自分の力でやればできるという感覚のこと)の一般性の役割を調べることでした。

学生(N = 82)は、コンピューターの意思決定タスクのために、2つのトレーニング条件(定数または変数)のうちの1つにランダムに割り当てられました。

自己効力感(強度と一般性)と転移(近距離と遠距離)の測定値が評価された。

その結果、インターリービング練習を行った学生は多様性により自己効力感の一般性が高まりました。

自己効力感の強さと一般性の両方が遠距離移動のパフォーマンスを高めたが、自己効力感の一般性だけが、実践の変動性(新しいシナリオ)と遠距離移動の間の仲介役になっていた。

ちょっと一言

とりあえず、インターリービング練習の方が良いみたいですね。

成績もよくなりますし、自身もつけてくれるのでやってみる価値はあると思います。

最初は多分わけがわからなくなってやめたくなると思いますが、1日のうちに1つだけに絞ってインターリービング練習をやってみるのが良いのではないでしょうか。

最初は数学なら数学に絞ってやるとか。

で、慣れてきたら英語、社会、国語みたいにごちゃまぜにするといいと思います。

で、これをやることで本番に強くなったり応用力がつくからです。

試験って何が出てくるかわからないのでそれに似た感じになった練習をするので、結果的に自信がついたり成績が良くなったりするのではないかと思います。

参考文献
 The shuffling of mathematics problems improves learning
Why interleaving enhances inductive learning: The roles of discrimination and retrieval
Practice Variability and Transfer of Training: The Role of Self-Efficacy Generality.
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す