狛犬の起源と歴史

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コラム
狛犬とは、神社の参道の脇に二体一対で鎮座している像で、神前の守護や魔除けの役割を担っています。

石で作られたものが多いのですが、鉄や銅、木製の狛犬もあります。

「犬」と呼ばれていますが、見た目は伝説上の動物の獅子に近いです。

その起源は古代オリエントやインドにあるといわれ、日本へは、中国唐王朝より初めて伝わったと推測されています。

狛犬は胡麻犬、高麗犬と書く場合もありますが、これは高麗、(10~14世紀頃の朝鮮の王朝)経由で日本にもたらされたことの名残のようです。

狛犬は雌雄で一対をなしており、片側が口を開け、もう片方が口を閉じているのが一般的です。

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阿形
参道の右側に多い口を開けた狛犬。
阿形(あぎょう)といいます。

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吽形
左側に多い口を閉じた狛犬。
吽形(うんぎょう)といいます。

阿は宇宙のはじまり、吽は宇宙の終わりと言われており、「あ・うんの呼吸」も、この狛犬からもらっている言葉です。

しかし中には両方とも口を開けている狛犬もいます。

また片方に角の生えているタイプもあり、角のある方を「狛犬」、ない方を「獅子」と呼んでいます。

他にも狛犬にはいろんなバリエーションがあり、懐に玉を抱えた玉乗り型や、後ろ足を真上に挙げた逆立ち型などがあります。
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玉乗り型


また狛犬それ自体にご利益があるとされる場合もあります。
たとえば「子抱き狛犬」と呼ばれる懐に子供を抱えた狛犬は、安産祈願の対象として信仰を集めています。



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子抱き型 

皆さんも今度、神社へ行かれたら狛犬を観察してみると、意外な発見があるかもしれませんね。

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