文才ゼロのライターが偶然発見した目からウロコのカンタン文章術その2

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前回(→)からの続きです。

したがって文章を書くためには何よりもまず問いを明確にする必要があります。そして、これを逆からみれば問いが明確でないかぎり、ーー少なくとも明確でわかりやすいーー文章は書けないということになります。

もちろん問いが明確でなくとも、文才のある人ならそれなりの文章に仕上げることは不可能ではないでしょう。けれど、そうした特別な才能がない人はそうもいきません。何をどういう方向へ書けばよいのか見当がつかないからです。そうして、はたと行き詰まったまま、そこから先へ一歩も進めないということになってしまうのです。

書けないというのは要するにそういうことです。

ドライブにたとえれば、目的地がわからなくなり、途中で道に迷ってしまうようなものです。それでも高い運転技術を持った人であれば道なき道を無理やり突っ走ることで目的地にたどりつくことができるかもしれません。けれどそれだけの技術を持たない人はそうもいかない、ということです。

ここまで思い至った私の頭に一条の光が差し込みました。

ーーということは「問い」さえ明確にできれば、文章を書くのはそう難しくないのでは?

ーー文章が問いと答えという基本構造からできているのであれば、それを一定の法則のもとに展開することで文章として組み立て直すことも可能なのでは?

こうした一連のひらめきから生まれたのが、ここに紹介する作文方程式です。またそれを使いやすいヒナ型に落とし込んだのが補助ツールとしての穴埋め式テンプレートです。

前者は「問い」と「答え」という基本単位をもとに文章を組み立てるという、これまでありそうでなかった「ユニークな」方法論であり、後者はそれをもとに現場でもすぐに使えるよう開発された実践的な文章作成支援ツールです。

もっとも、「ユニークな」というのは正しくないでしょう。というのも、そこにあるのは一定レベル以上の文章家なら(意識しているかいないかは別にして)誰もが身に付けている基本的なコツーー言語化されていない暗黙のルール(=暗黙知)ーーを文章作成に不慣れな一般の人でも理解できるよう言語化し、目に見える形(=形式知)として明示したものにすぎないからです。

このテンプレートの使い方をマスターすれば、これまで文章が苦手で書く度ウンウン唸ってばかりいた人でも見違えるようにスラスラ書けるようになります。なぜならそのような人は、地図ももたず、また目的地も明確に把握しないままいきなり出発するドライバーのようなものだからです。

このテンプレートは、そんなせっかちなドライバーにわかりやすい地図を提供します。何をどのような順序で書けばよいのか、すなわち書き出しから結びまでの道筋を明確に示してくれます。

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そのためこのテンプレートを使えば、書き慣れない人でも途中で話が横にそれたり、また行き詰まったりすることなく一気呵成に書き上げることができるようになるのです。

最後にーー。もちろん、このノウハウを発見した私がその後、ライターとしての生産性を爆上げさせたことはいうまでもありません。

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