私が本山 博先生の道場に通っていたころ、本山先生はすでに八十歳を越えてらしたので、お会いできるのは年に2~3回の講演会だけでした。
これから記すのは、私が本山先生のある講演会に行った時のことです。
講演の内容はアストラル界がどうなっているかとか、クンダリーニを上昇させる方法とか、興味深いものでしたが、本山先生は最後にこんなことをおっしゃったのです。
「君たちの中には、私が著作の中で修行すれば天候さえも変えることができると書いていることに疑問を持っている人がいるようだね。
それはもっともなことだ。
ちょうど、今、天候は今にも雨が降りそうな黒雲が空を覆っているね。そこで、講演はここで終わりにして、そして、私は念じて、君たちが全員駅に着くまで、雨が降らさないよう止めてみせます。」
と突然言い出したのです。
この突然の宣言には驚きましたが、私は友人と先生に言われた通り15分くらいかかる駅に向かって歩いていきました。
確かに駅に着くまで雨は降らなかったのです!
しかし、駅中の喫茶店で、友人と数分話をしていると、突然、バケツをひっくり返したような大雨が降り始めたのです。
私と友人は、思わず顔を見合わせました。
これはただの偶然だったのでしょうか。
いいえ、そうではありません。
雨が降れば、大恥をかくようなことを、能力もないのに宣言できるわけがありません。
本山先生は修行すれば天候さえ変えられる能力を得られることを、門人たちに証明して見せてくれたのです。