2020.4.8 立ち向かう

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小説
仕事に行ってきた。
今日始業式だった子ども達もいて、学校の様子を聞いた。
お友達はみんな元気だそうだ。
良かった。
仕事終わりに厚労省布マスクをもらった。
手のひらサイズの布マスク。
あまりにも頼りなさすぎる。
寂しい気持で帰宅していると、
俳優の先輩から
「この後、リモート戯曲読む会をするんだけど参加しない?」
とお誘いがあった。
ウキウキでそのお誘いを受け、パソコン越しで顔を突き合わせる。
読んだのは三好十郎の『浮標』。
思ったよりも時間がかかり、第2場までになったが
主人公格の人物、久我五郎の言葉が僕にとても刺さった。
(前略) 俺あ一個の画描きだ。それで沢山だ! 
徒党を組んで押し歩かうと言ふ慾望なんか無い!  
野っぱらをたつた一匹で歩いて行く狼でたくさんだ。 

他にもたくさんいい言葉があった。
やっぱり戯曲の言葉は葛藤している人間が立ち向かおうと奮起する言葉だ。
立ち向かう人間は美しい。
「台詞は行動」という言葉を演劇の現場でよく聞くが、日常でもそうだ。
欲求を叶えるために言葉を遣い、相手を動かす。
物事が好転するかは分からないが、まずは動かしにいかなければ。
とても有意義な時間だった。
イラストはこの後ササっと描いたもの。
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