自動翻訳にかける「前」と「後」に必ず行う作業

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自動翻訳を使って翻訳をする前に、日本語を正しい文章に書き変えてからインプットしています。
これをプリエディットといいます。

たとえば、以下のような文章には主語を調整します。

2021年に胸部レントゲン健診での異常陰影の指摘を受けて、当院を受診されました。胸部CTでは右上葉S2、右中葉S4にground glass opacity noduleを認めました。
2023年7月のCTにて軽微な増大を認めます。
Adenocarcinoma in situ(AIS)やatypical adenomatous hyperplasia(AAH)が疑われ、いずれ手術が必要と考えます。

まず、「胸部レントゲン健診で異常陰影の指摘を受けた」のは患者さんです。

つぎに、「当院を受診された」は「医師が患者さんに受診された(受け身)」ではなく「患者さんが受診した(能動態)」に書き変えます。

このような要領で、
nodule(結節)を「認めた」のは「医師が結節を見つけた」「結節が見つかった」「CTで結節があることがわかった」のように主語を調整して文章を整えていきます。

さらに次の文章で、増大している結節もこの紹介状を書いている医師が見つけ、
その次の文章で手術が必要だと思っているのも、同じ医師だと認識します。

紹介状や診療録(カルテ)は客観事実は「認める」と書かれることが多いです。客観事実として書いているので、主語は無生物にするようにしています。

このように、主語がないことによってAIにとってあいまいになってしまう箇所は明確に主語を補うように書き変えて翻訳システムにインプットすることがあります。


また、受動態と尊敬語に共通する「られる」の乱用によりAIが混乱し誤訳を導く懸念があるので、「患者さんが受診した」と書き変えてシステムいインプットします。

※もちろん、日本語の文書のほうは書き変えません。翻訳システムが正確に英訳を出力するために、インプットする日本語を書き変えるにとどまります。

そして、翻訳後に行うことは、結節が「見つかった」、結節を医師が「見つけた」、CTが病変を「露わにした」などの翻訳内容に応じて「」に示した単語が正しいかをチェックしていきます。

さらに全体を見て、調整してきた文章の主語と動詞の関係に矛盾がないかを確認します。



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