英語の医学論文を効率よく読む 8ステップ をご紹介します。
医師秘書時代に思いつき、実践している方法です。
統計解析や評価項目ごとの詳しい結果は後で読むからアウトラインだけでも知りたい!というときに活用していただきたい「読む順番」をご紹介します。
★8ステップ★
1 何の雑誌か確認する
2 タイトルをチェックする
3 著者、施設、国をチェックする
4 Abstractの ”Background” を読む
5 Abstractの ”Conclusion” を読む
6 Abstractの "Method" を読む、本文のresultを読む
7 本文のStudy Limitaion や Discussionを読む
8 さいごに、この論文が引用していた他のStudyをマークする
この順番は、研究の特徴と結果を簡単に読み取れる順番です。
抄録部分”Abstract”だけを読むよりは、少し踏み込んで内容を把握できると思います。
統計の細かな内容はスキップした、素人の読み方なのですが、
文節が長い医学英語を何とかして理解することができます。
それでは、これから 8ステップ を詳しく解説します!
1 何の雑誌か確認する
何の雑誌に載っているかを確認し、内容の傾向を把握します。
たとえば、NEJMならば、
・マクロな視点の研究かなー
とか他には
・ピンポイントな報告が集まったもの
・ニッチな領域
・学会誌ならトレンドとなっているテーマを集めていたり、
・Case report(症例報告)が集まっている
※素人のイメージです。
などと、論文が掲載されている媒体をチェックし、内容の傾向をつかみます。
2 タイトルをチェックする
・何と何を比較した
・何を知るためか
→どんな結論になるか予測します
3 著者、施設、国をチェックする
・著者:自分も知っている有名な人か、そうでないか くらいでいいです
・施設:聞いたことのある病院”center”か、知らないか くらいでいいです
・国:どこの国から書かれた論文か。この領域で先駆的な国であれば、論文のインパクトは強めなはず…という予測ができます。
4 Abstractの ”Background” を読む
どんないきさつでどんな理由があって、何を調べたのか把握する。
業界で言われている一般的な課題がなにか読み取れます。
5 Abstractの ”Conclusion” を読む
ざっくり、研究の結果がどのような方向に導かれたのかを知ります
6 Abstractの "Method" を読む、本文のresultを読む
その結果をどのような方法で出したのか。conclusionを読んでいるので、サンプルの性質やcharacteristicsはどんなか、疑問をもってmethodを読むことができます。
本文の Figure や study design のチャートを見るだけでも良いと思います。
Table やPatient Characteristics も目を通します。
見るポイントは、
比較群のどっちの何が少し多い とか
有意差が出ている項目だけ見る とか
ここまで読むと、疑問やもっと読みたいことが出てきて、
本文の results を読みなくなってきますので、読みます。
先にResultの Figure に目を通して、本文のresultを読むと英文が読みやすいです。
7 本文のStudy Limitaion や Discussionを読む
ざっくり内容を理解したのでStudy Limitation や Discussionを読むことで、この研究の次の課題が理解でき、次に読みたい論文が見つかります。
8 さいごに、この論文が引用していた他のStudyをマークする
○○study や○○registry などのランドマークとなる研究をマークします。
有害事象の定義やstudy designで除外している症例の性質などは、インパクトのある論文に倣って書くと思うので、こんな研究があるんだなーと覚えておきます。
こうして内容を簡単に把握してから、もう一度最初から本文を読むと、読みやすくなりました。
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医療・インバウンドの英語担当