【会社員10年目のキミへ】会社って、ビジネスって、何だと思う?!

記事
コラム
りょうすけがさ、毎日通っているその会社ってなんで在るんだと思う?
その会社のビジネスって、どうやって始まって、どうしていまでも存在していると思う?
ところでそもそもそのビジネスって、何なんだろう?って考えたことあるかな?

オレは社会人20年やっているけど、実はいままでもそんなこと考えたこと全くなかったよ。偉そうに投げかけしておいて申し訳ないんだけどね…。
それだけ、普段は全く意識しない話題なんだよね、会社の成り立ちやそのビジネスの立ち上がった発端、きっかけって…。

でもね、あることをやるといまのビジネスの成り立ちや仕組みに興味を持つことになっちゃうんだ、必然的にね。あることって何だと思う?

実はね、新規でビジネスを一から創り出そうとすることなんだよね。

新しくビジネスを創ろうとする。既存のメンバー既存のリソースを使ってやろうとすると、いまの既存のビジネスのモデルがどうして成り立っているかに興味を持つことになるから不思議だよね。それまではとくに気にもかけずに歯車の一部分で仕事してきていたのに、急にビジネスの全体像に興味を持つようになるなんてね。

まさに経営者の目線になるとでも言おうかな?オレ自身は起業家の目線とでも言いたいところなんだけどね。

オレは機会があって、半年間どっぷり新規ビジネスの開拓に浸ることができた。
その間は、ひたすら新しいビジネスのネタを探しだし、種を植えて芽を出すということに没頭するんだ。日常的なルーチンワークは一切なくね。成果が無ければ半年後はそのプロジェクトチームは解散というお達しだった。

そのときは、日々どんなときも見るものすべてにおいて、新規ビジネスのネタになるものは無いかと、躍起になっていたよ。
それに気づかされたことがある。「ビジネス」ってカッコつけた呼び方をしているけど、結局は「人々の悩みをする手段のひとつなんだ」ってこと…。ようやくこれにたどり着くことができた。

どういうことかというと…。

ホント簡単な例で、江戸時代前の商売のこと を考えてみようか。
当たり前だけど、当時は通販もないし電話もFAXもEメールもない時代。そんなときに、自分の村で取れた野菜や果物を持って市場に行けば、それを欲しいと思った人がお金を払って買っていく。

自分も最近新鮮な魚を食べてないな、欲しいなと思えば、海から魚を獲ってきた魚売りの人から魚を買えば手に入れられる。対価を支払うことでお互いがハッピーになれる。他にも新しい包丁が欲しければ鍛冶屋さんへ、着物を新調したければ呉服屋さんへと、それぞれの悩みを持った人たちが集まり、他の人の提供するもので解決しあうのが、市場の発端だよね。そこで行われる行為が商売、ビジネスの成り立ちだね。

そこには「誰かの悩みを解決する」ということが、必ず絡んでいるんだ。悩み解決をしないビジネスなんて、自己満足だけのビジネスだよね。

多くの人の多くの悩みを解決するし続けるビジネスこそ、人々から求められるものであって、それだけの対価を得続けることができるんだよね。ましてやそれが、決まった人からしか手に入れられない仕組みになっていたとしたらね、存在価値の高いビジネスになっているはずだよ。

以前話した、ウチのおばあさんの赤提灯の居酒屋も、それ相応のお客さんの悩み解決になっていたんだろうね。
サラリーマンが家に帰る前に一杯ひっかけて帰る安い飲み屋さん、大した料理は出ないけども週に何回来ても懐にやさしい。同じ思いのサラリーマンが集っている飲み屋さん、というニーズがあったんだろうね。だからこそ、10年間以上も潰れずにやってこれていたんだよね。

これが理解できないときには、ビジネスって儲け話のこと?たくさんお金掛けて、たくさんのリターンを得られればいいんでしょう?くらいに思ってたんだ。恥ずかしい話なんだけどね。

「お金=価値の対価」っていうことを理解できないと、そういう発想になってしまうよね。

じゃあ、個人的にも会社的にもたくさんのお金を得るためにはどうしたらいいだろう?それには、たくさんの悩みを解決し続ける仕組み、価値を与え続ける仕組みが必要なんだよね。

オレがね、新規ビジネスを立ち上げようとした半年間、これだけは揺るがないというコンセプトがあったんだ。
それはね、お客さま自体を「ただの物売りの対象」としてではなく、「商売・取引の対象」として扱うということ。それは既存のお客さま対しても、新たな取引きをしようとしているお客さま候補であってもね。

売ったら売りっぱなしのビジネスモデルが目につくと思わない?アフターフォローをしっかりすることを条件に契約しても、結局は営業マンレベルでの口約束で終わってしまっていて、営業マンが辞めてしまうとなしのつぶて。そういうのが嫌だったんだよね。どうしてそうなるのか?とも考えたんだよ。

そうしたら、商売の相手をただの物売りの対象としてしか見ていないんじゃないかって。もう二度と合わないからこの程度の扱いで充分だろう的な気持ちが少しでも含まれているんじゃないだろうかってね。

その逆をやろうと思ったんだ。

・新たに取引する相手でも、ただのお客さまから顧客として扱う
・顧客にとことん向き合う
・何をしてもらうことが一番嬉しいのか?を心底考える
・感動してもらえるくらいにこれでもかと顧客に尽くす

これを徹底してやってみた。オレとビジネスをしようとする見込み客は、他の誰とビジネスするより、絶対に得するぞということを体現しようと試みたんだ。この考えは当たりだったよ!

いまでももちろんそうだけど、この姿勢で普段から仕事や取引先と接している限り、相手に飽きられることはないよね。それどころか相手の方から、「◯◯さんには本当にお世話になっております。何とかお返しがしたいんですけど…」って向こうから新たな取引きを持ちかけてくれるもんだよ。担当者とは個人的な付き合いをさせてもらって、一緒に飲みにも行くし、休暇の後には旅行先のおみやげを個人的に頂戴したりもする。そんな仲良しの関係になれるんだ。こればっかりはね、やってみたものしかわからない醍醐味だし、実践者にしか得られない最高の報酬だと思うんだよね。

・どうしたらこの担当者に気に入られるかな?
・何をされるのが嬉しいのかな?
・オレだったら何ができるだろうか?

この姿勢で相手の担当者と接していたら、きっと相手もその気持ちは気づいてくれるだろうし、そんなことを本心から考えてくれている相手には、何かで応えてあげたいと思うのが、人間の性だと思うけどなぁ…。

ビジネスといったって、まずは担当者対担当者、人対人の意志の疎通からだと、心からそう思うよ。

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す