アンリセット#26 時間を使い直す

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(前回のあらすじ)
あなたも私と同じように、適切な迷い時間を身に着けて下さい
ーー入力したこの言葉でAIが物語を展開。
レビューの結びに触れ、一莉は「迷いは無駄じゃない。扱い方で糧になる」と気づき、ノートにその言葉を書き留めようとした。

(本編)
一莉は本を手に取り、ページを開いた。冒頭には「迷いは誰にでも訪れるが、それをどう扱うかで次の一歩の質が決まる」と書かれていた。著者は、自らの起業準備や人間関係で長く迷った経験を率直に語り、迷いを時間の浪費ではなく「素材」として位置づけていた。

第一章では「迷いは選択肢を見直す自然な行為」だと説明され、急いで決めた人ほど後に後悔するケースが紹介される。迷いの中で見つけた第三の選択肢が、その人を助けた事例もあった。
次の章では「迷う時間を測る方法」が具体的に示されていた。紙に選択肢を書き出し、それぞれにかける時間を制限することで、だらだら考えるのではなく「整理の時間」にするというやり方だ。「制限を設ける迷いは、意志を強める」と強調されていた。

さらに「迷いが生む副産物」についても書かれていた。迷いながら調べた情報や、相談の中で人に話した言葉は、最終的に選んだ道と違っても別の局面で必ず役立つ。迷いは必ずしも無駄ではなく、「知識と人脈の蓄積」になるのだ。
一莉はページをめくりながら、自分が今まで避けようとしていた迷いが、実は大切な準備そのものだったのかもしれないと考え始めた。

そして次の章に差しかかる。そこには新しいキーワードが太字で示されていた。
本の次の章に現れたキーワードは

「上下にひっくり返せる砂時計」

だった。
著者は、迷いの時間を砂時計にたとえていた。
砂が落ち切れば決断のタイミング。だが、どうしても心が追いつかない時は、砂時計を上下にひっくり返して「再び考える時間」を作ればいい。大事なのは止めることではなく、区切りを意識して迷うことだと書かれていた。

この比喩は一莉の心に強く残った。これまで迷いは一方通行で、締め切りを過ぎたら終わりと思っていた。けれど「上下にひっくり返せる砂時計」というイメージは、迷いを自分の手で操れるものとして捉え直すきっかけになった。

「時間をただ失うんじゃなくて、使い直すこともできる」
一莉はそう心の中でつぶやき、ページを閉じる前にノートにその言葉を書き留めた。

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