「お任せで」にはご用心

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ご依頼のメッセージでときどき見かけるワードがあります。

「デザインとか詳しくないんでお任せでお願いします

わかります。

お客様だけでは出来ないことを実現できるようにお手伝いするのが私たちの仕事です。
でも、待ってください。

「〇〇専門店をしています。
デザインはお任せします!お願いします!」

え?!そのお店、どんな人がくるんですか??
お任せって、可愛くとかかっこよくとかこんな色がいいとかもないんですか??

じゃあ、こういうのでいいの???
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…というのはかなり極端ですし、そんな意地悪なことはいいませんが、正直困ってしまうということには変わりないので、私なりに対処法を用意しています。

それが…

金のオノ戦法
(一度もそんな風に呼んだことはないです 笑)

例えば、ネイルサロンであれば一般的に女性向けで年齢層もだいたい想像がついたりしますが、あえて全然違うことを相手に問いかけてみます。

そのネイルサロンは
『中高生の女性客が中心なのでポップでカラフルな雰囲気?』
それとも
『中高年の男性もいらっしゃるので渋めのイメージ?』
ですか?

すると、だいたいのかたが
「いえ、違います!
うちのお店は〇〇のかたが中心で雰囲気も△△な感じです。
□□をコンセプトにしているのであまり派手な感じにせず、でもどこかかわいらしい感じにしてください」

なんて、聞いてもいないところまでどんどん話してくれます。

そりゃ、かわいらしいサロンなのにおじさんみたいなものが仕上がってきたら嫌ですもんね。必死にくい止めますよね。

私が受ける印象としては、”デザインに詳しくない”というよりも、”どうお願いしたらいいかわからない”というひとが多いように感じます。

イソップ童話の金のオノ 銀のオノのお話は正直者が自分のもの以外にも高価な金・銀のオノももらえたという内容なので、ちょっと違いますが、実際とは全然違うであろう内容を提示することで、自身のデザインのヒントとなる情報を聞き出し、結果的に相手の求めているものに繋がればいいなと思っています。

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