■7つの仕掛けでコチコミ連鎖!大繁盛飲食店の秘密

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ビジネス・マーケティング
●クチコミは“自然発生”的なもので、操作することは不可能と考え
 ている方も多いのではないでしょうか?


 そんなあなたにこそ、今回のブログを熟読してほしいと思います。


 飲食W店の「7つの仕掛け」を読めば、クチコミに対するあなたの考
 えは、180度変わるでしょう。


 そう。


 クチコミは、店舗(会社)側で自由自在に操作できるのです。


 それではスタートです。



●飲食W店の店主・Wさんは、ぐるなびとフリーペーパーを中心とす
 る広告活動を行っていましたが、

 毎月かさむ広告費を何とか抑えたいと、ほとんどお金がかからない
 「クチコミ広告」について模索し始めました。


 クチコミに関するあらゆる書籍を読み、クチコミで繁盛しているお店
 は偶然的に繁盛しているのではなく、意図的にクチコミを発生させて
 いることを知ったのです。


 約2年間にわたり、構築していった「クチコミ・7つの仕掛け」を、
 具体的に紹介してまいります。



■仕掛けその1【店頭編】 

  とにかく目立つ「モノ」を設置する

 W店の店頭には、2メートル50センチほどのWさんの似顔絵イラス
 ト(全身大)が描かれた看板が設置されています。


 これ、単純に目立ちます!


 既存のお客様が同僚たちと「飲みに行こう」となったとき、店名を思
 い出してもらえればいいのですが、どうしても思い出せない場合があ
 ります。


 そんなとき、「あの似顔絵の看板がある店」という会話が生まれる可
 能性があります。


 もちろん、通行人にとってもインパクト大!


 「なんだか気になる店」は(当たり前ですが)来店率が高まります。



 また、店頭にはもうひとつ目立つ「モノ」があります。


 それは、店頭に停車しているWさんの自家用車。


 この車の表面には、ペタペタと色々なPOPが貼られています。


 おすすめメニューや、お客様の声など、その数20点以上。


 POPといっても、Aサイズの白い厚紙に、マジックで手書きしただ
 けのシンプルなもの。


 車を大切に扱う日本人にとって、色々なものが貼りつけられている車
 というだけで、注目度が高まります。


 もちろん、この車は移動手段としても使用しますが、クチコミの仕掛
 けのために購入したそうです。


 中古の軽自動車で、色は真っ赤。


 まさに、宣伝のための車です。



 店頭にこれだけ目立つ「モノ」があれば、強い印象が残るので、あら
 ゆるクチコミは生まれる他、待ち合わせ場所としても指定しやすくな
 る効果があります。



■仕掛けその2【接客編】

  お客様をヒーローにする


 人は気分が良くなると、そのことを他人に喋りたくなる生き物です。

 とても楽しかったことや、感動したことを黙っておくことって、なか
 なか難しいものですよね。


 そんな人間心理にもとづいた仕掛けが、毎月の「各賞の発表」です。

 例えば、「今月一番来店回数が多かったで賞」や「今月一番楽しくお
 酒を飲んだで賞」など、5つの賞を設け、毎月表彰します。


 各賞発表のときは、受賞者に来店を促し(なかには欠席する人もいま
 すが…)、営業中にWさんが大声で発表します。


 社会的には何の価値もない賞ですが、たくさんのお客様の前で発表さ
 れ拍手をもらうと、ついつい嬉しくなってしまうものです。


 受賞者は、一躍ヒーローになるのです。


 当然のことながら、受賞したお客様は(その後)ほとんど定着してく
 れますし、店外でも自ら広告塔となって、W店での出来事を話し宣伝
 してくれるのです。



■仕掛けその3【メニュー編】

  アンバランスなメニューを作る

 人間の記憶って、アンバランスなものほど残りやすいことをご存知で
 すか?


 例えば、「1万円ラーメン」とか聞くと、

 「ラーメンなのに、1万円!?」と気になる人が多いようです。


 「ラーメン=安い食べ物」という固定観念があり、それを崩されるか
 ら、気になるのです。


 警察官が痴漢をした、といったニュースも話題になりますよね。


 これも、「警察官=真面目な人」という固定観念を崩されることが原
 因です。


 これが「500円ラーメン」なら、誰も気になりません。


 心理面で不安定要素がなく、そのまま飲み込む(理解する)ことがで
 きるからです。



 W店では、そんな「アンバランス」要素をメニューに貪欲に取り入れ
 ることで、クチコミを発生させています。


 例えば、熱々のグラタンの上にアイスを乗せたり(熱いものの上に冷
 たいものを乗せるアンバランス)、

 甘いものに醤油をかけたり(実は甘辛醤油なんですが…)、

 つい「何これ!?」と感じてしまうメニューを複数用意しています。


 このアンバランスメニューで、女性客を中心としたクチコミを発生さ
 せることに成功しています。



■仕掛けその4【外装・内装編】

  2つの統一カラーで印象付ける


 コンビニのローソンは「青」、セブンイレブンは「緑」というふうに
 大手企業には必ず(といっていいほど)テーマカラーがあります。


 このテーマカラーは、意外に重要な要素となります。


 例えば、オレンジ・うすい黄色などは「美味しい」と連想する色。


 反対に、茶色・灰色などは「まずい」と連想する色です。


 「甘い」と連想する色は、ピンク・赤紫・オレンジで、「辛い」は、
 赤・黄色。


 このように、消費者は「色」から様々なことを連想しているのです。

 そんな大切な要素であるにもかかわらず、世の中のほとんどのお店が
 テーマカラーを決めていません。


 …というか、ほとんどのお店が、色を使い過ぎています。


 多色使いは、(結果)無色と同じで、何も印象に残らないのです。


 ちなみに、W店のテーマカラーは、「美味しい」を連想するオレンジ
 と黄色の2色で、お店の外装・内装はもちろん、メニューや小物、チ
 ラシなどの広告物すべてをこの2色で統一しています。


 その結果、店名を覚えていないお客様からも

 「あのオレンジのお店…」と噂されるようになりました。


 テーマカラーについて勉強したい方は、「カラーコーディネート」な
 どの本を読むことをおすすめします。



■仕掛けその5【ツール編】

  思わず紹介したくなる販促ツールを用意する


 長年お店を経営していると、自店のことを「紹介」してくれるお客が
 少なからず現れます。


 そういうお客は重宝し、これからも紹介してくれるよう定期的にお願
 いをするようにしています。


 そのとき、“思わず紹介したくなる”販促ツールを用意する必要があ
 ります。


 例えば、紹介用チラシの場合、紹介で来店した方には特典を付与する
 ことや、「仕掛けその3」で紹介した「!?」なアンバランスメニュ
 ーを記載しています。


 また、チラシの一番目立つ部分に

 『わたしは〇〇さんの紹介で来店しました』

 と、紹介者の名前を記入する欄を設けています。


 その上には、吹き出しで「紹介者の方にも、同じ特典をプレゼントし
 ますので、是非お名前を書いてくださいね」と注意書きをします。


 コソコソと紹介特典を渡すのではなく、堂々と記載することで、紹介
 者が紹介しやすくなる仕掛けです。


 ちなみに、このチラシはポケットサイズに折って手渡します。


 「その場」で捨てられない工夫ですね。



 また、頻繁に紹介してくれる方には、遠慮なく紹介依頼をするそうで
 す。


 「それって、失礼にあたるのでは?」と感じる方もいると思いますが
 もともと“紹介好き”な人っているんです。


 また、頻繁に紹介してくれる方は“紹介癖”がついていますので、喜
 んで引き受けてくれるそうです。


 さらに、紹介を受けて固定客になったお客様も、紹介者になりやすい
 ようです。


 自分自身が紹介によって来店したわけで、自分だけの判断ではなく、
 別な知人も認めているお店というだけで、安心して紹介してくれるよ
 うです。


 ただし、紹介嫌いな方にしつこくお願いすると、嫌われますのでご注
 意を!



■仕掛けその6【ツール編】

  思わず質問したくなる名刺と、その模範回答を用意する


 Wさんは、地域の社長が集まる会合に在籍しており、そこで「おもし
 ろ名刺」を配ってます。


 実は名刺って、保管率バツグンの販促ツールなのです。


 チラシやDMはすぐに捨てられますが、名刺はほとんどの方が保管し
 ます。


 裏面が広告になっていても、名刺の形さえしていれば、保管してくれ
 る魔法のツールと言えます。


 もちろん、極度の売り込みは嫌われますが、印象的な名刺を作れば、
 集客に大きな効果を発揮してくれるのです。



 ちなみに、Wさんの名刺の裏面には、続きが気になる2コマ漫画と、
 店頭看板の写真、アンバランスメニューを記載しています。


 「!?」が3つもあるわけで、名刺交換の際には、必ず興味を持って
 もらえるそうです。


 もちろん、Wさんは相手の質問に(いつも通りに)答えるだけ。


 Wさんからの売り込みは一切しないのに、お決まりの台詞を話すだけ
 で、十分な宣伝活動ができてしまうです。


 また、会合には経営者ばかりが集まりますので、会社の宴会など団体
 客の獲得にもつながっているそうです。



■仕掛けその7【ツール編】

  その後「一人歩き」する販促ツールを準備する


 最後に紹介するのは、遊び半分のツールセットです。


 実は、Wさんは大のカラオケ好き。


 その昔、歌手を目指したこともあるほどの腕前で、それが興じて自作
 のカラオケCDを作成しており、新規客には

 【 CD + お店のPRちらし + 割引クーポン券 】

 のセットを渡すようにしています。

 (先に紹介したおもしろ名刺も渡すことで、新規客の名刺も受け取り
 リスト化することも忘れません)


 チラシとクーポン券だけなら、売り込み一色となり、渡す際にお願い
 する形になりますが、CDを付けることで、笑いながら手渡すことが
 できます。


 また、CDには曲のあとにお店のPRも吹き込んでいます。


 思わず吹き出してしまいそうなツールセットですが、これがなかなか
 効果的だとか。


 CDは一度聞くと、2回・3回…とそれ以上聞く人は少ないようで、
 このCDを仲の良い知人に渡す方が多いようです。


 そのおかげで、「CDを聞いて来ました」という新規客も少なくない
 ようです。


 ちなみに、新しい曲を習得すると、CDも刷新します。


 今ではシリーズ6作目のCDを配布しているそうです。


 ちなみに、録音は近くのカラオケ屋さん。


 最近のカラオケ屋さんでは、録音サービスがある店も増えているそう
 です。


 まさに、趣味と実益を兼ねた販促ツールですね。



●…いかがでしたか?

 W店の「クチコミ・7つの仕掛け」。


 実は、W店ではこの他にもいくつかの仕掛けがあるのですが、紙面の
 都合上「7つ」にまとめさせていただきました。


 クチコミは意図的に発生させることができるということを、ご理解い
 ただけたでしょうか?


 今回この仕掛けを公開するに際し、Wさんが強く念押ししていたこと
 がありますので、最後にその部分についてお話しさせていただきたい
 と思います。


 それは、【基本部分を大切にすること】です。


 表面的にいくら目立つ装飾をしたり、興味がわく販促ツールを作って
 も、味や接客、サービスが疎かではすぐに客離れが起こってしまいま
 す。


 そればかりか、お店に悪い部分があると、これらの仕掛けで逆に悪い
 噂が広がってしまうそうです。


 お店としての確固たる実力をつけた上で、クチコミを仕掛けることが
 第一のステップなのです。




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