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真実を知ったら最後⑴

ーーーバンバンバンバンバンーーー「おい!いたぞ!」「倉本里奈ちゃんね?もう大丈夫よ!安心していいから」「ママとパパは?」ーーーーーープツッーーーーーー救急車のサイレン音を最後に意識を失ってしまった。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーChapter1ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー10年前、太腿に大きな傷を負ってしまった。医者からは歩く事さえ困難だと聞かされていたが、今では傷も癒えて歩けるようになった。傷跡が消えないほど大怪我を負ったのに、何故だか記憶がない。それに、幼少期の記憶が全くなくて不思議だ。低気圧になると、古傷が少し痛む。朝から気分が下がってしまい、窓の外を眺めていた。 「里奈!もう9時よ!今日最終面接でしょ?遅刻するわよ!」1階から微かに母の声がした。そうだ、今日10時から最終面接だ。はっと我に帰り、急いで準備をして母のいるダイニングに向かった。いつも朝7時から出社していた父が珍しくこの時間に朝食を食べていた。「珍しいね!仕事は?」「ないよ、有給を取ったから今日は休みだよ」「そうなんだ」朝から両親と何気ない会話をしながら朝食を食べ、家に出た。スーツ良し!髪良し!笑顔良し!手持ち鏡で身なりのチェックを済ませた。「うわぁ〜緊張するな〜」面接会場に着くとそこには最終面接まで上り詰めた人たちが座っていた。空いている席に腰を下ろし少し待っていると、隣にすごく綺麗な人が座っていた。美人の横は辛いなと、ふと彼女の方に目を向け、彼女もまた私の視線に気付き目が合ってしまった。私はとっさに目を逸らし、窓の方を向いた。程なくして集団面接が始まり、簡単な自己
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真実を知ったら最後⑵

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーChapter2ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー内定の通知をもらってから志帆と遊ぶ機会が増えた。昔から知ってるような感覚。もしかすると子供の頃どこかで会ってたのかもしれない。両親と旅行に行くことが多いから、きっと遊んだことがあるんだ。と自分に言い聞かせた。ある日、夫婦だけで旅行がしたいという両親の願いを受け、一人で留守番をしていた。部屋の中で携帯を弄っていたら志帆から連絡が来た。一緒に行くライブのチケットを郵送してもう届いてるよ、という内容だった。急いでポストまで行った。普段は母が郵便物のチェックをしてるから郵便物を見る機会がなかった。新鮮な気持ちでポストを開けた。ポストの中には2枚の封筒があった。そこに志帆が送ってくれたライブのチケットが入った封筒と手紙だった。手紙を取ると宛先人に母の名前、差出人は聞き馴染みのない名前だった。住所は母の地元からだった。好奇心には勝てず、母には悪いと思いながら恐る恐る手紙を読んだ。なんだろう、ワクワクする拝啓 ご無沙汰しております。お元気でしたか?最近こちらはだんだんと暑くなっており、夏に近いて参りました。 ところで、いつ地元に帰ってこれますか?紗子に会えず、毎日寂しい思いをしています。また娘を失うのは怖いです。 私が死ぬまでに顔出してくださいね。文脈からしてこれは祖母からの手紙だろうか。また娘を失うのは怖いってどういう意味なんだろ。あ、2枚目もある。 里奈ちゃん元気にしていますか?すっかり大人になって恭子の面影が出てるのではないかと思います。 昔から母親に似て可愛
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真実を知ったら最後⑶

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーChapter3ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「真実って何?」真実を聞いたら後戻りできなくなる気がした。幸せだった家族との時間にでも真実を知りたい。「わかった、教えるよ」母の重い唇が動いた。「あなたはね、私たちの子じゃないの。私の姉、恭子と慎二さんとの間に生まれた子よ。子供の頃の記憶ほとんどないでしょ?それはね、里奈が幼い頃に両親が亡くなってしまったことが原因なのかもしれないの。」ショックだった。まさか私にこんな重い裏切りが待っているなんて予想もしていなかった。こんなに幸せなのに崩れるのは一瞬ってこういうことか。「どうして亡くなったの?」「それだけは教えられないわ。」それだけを言い、母は部屋を出ていった。ショックだったが、自分の過去や本当の両親のことが少しわかって心のどこかでホッとしている自分がいた。自分の過去のこともっと知りたい。同じ大学の人にこのこと話したら一瞬にして話が広まりそうだから、同じ大学の子ではない志帆に話を聞いてもらった。彼女は私の話を真剣に聞いてきれて全てを受け入れてくれた。志帆が近くにいてくれてよかった。やっぱり私は周りの人に恵まれてるんだ。真実に近づくためにどうすればいいか2人で話し合い計画を練った。話し合った結果、夏休みを使い、手紙の差出人 倉本祥子 という人物に会うことにした。彼女に会う前日、胸の高鳴りで寝付けなかった。真実にたどり着けると思うとアドレナリンが分泌され体や脳が冴えてしまった。結局一睡も出来なかった。朝、志帆と合流した。手紙に記載されていた住所を車で
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真実を知ったら最後(4)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーChapter4ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「あなたの本当の両親は10年前に亡くなって、殺されたのよ。この家で」背筋が凍った。「え?」「10年前の5月24日、警察から電話が来て恭子と慎二さんが亡くなったと報告を受けたの。心が張り裂けそうな思いだったのを今でも覚えてるわ。警察曰く、刃物で何度も何度も斬りつけられ死んでいたらしい」祖母の声のトーンがリアルさを増し、どん底に突き落とされる。恐怖と驚きを隠せない私の代わりに、志帆が口を開いた。「犯人は捕まりましたか?」「特定したらしいけど捕まる前に自害してしまったの」ジガイ・・・「どうやって犯人を特定したんですか?」「覚えてないの?里奈ちゃん、あなたが警察に話したじゃない」ーーーーーーウッッーーーーーーーーその瞬間、頭が締め付けられるような痛みに襲われた。「里奈ちゃん大丈夫?」封印されていた記憶が解き放たれるかのように。「私は大丈夫ですので、話を続けてください」祖母は話を続けた。「あなたはね、太腿に大きな傷が出来ていて血塗れの状態で犯人の部屋で見つかったのよ。警察の方に「犯人は里奈の知ってる人」って泣きながら話してたの」犯人と面識があったなんて・・・「犯人の名前をご存知ですか?」志帆が訪ねる。「真壁勉」祖母は小さな声で言った。マカベツトム・・・聞いたことある名前だ。「里奈ちゃん達とは仲が良かったって聞いてはいたけど実際どうなんだろう。殺す動機も本当のところはわからない。その人の奥さんが若くに亡くなったから、完璧な家族が憎かった
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アカシックレコード : 羊たちの沈黙から考察する食人の性癖と欲望の肥大化について

さて、ここ数日間オーラの色について考察してきましたが、今日は 趣向を変えまして、古くなりますが、ジョディ・フォスターが演じた 若きFBI訓練生の話「羊たちの沈黙」について考えていきたいと思います。 昨年のアメリカ大統領選の話に絡んで、政界やマスコミの腐敗ぶりの 情報が日本にもたくさん入ってきまして、ネット上では騒然となりました。 特に印象に残るのが、小児性愛者によるセックス・スキャンダルの話に ついては衝撃的なものが多かったように思います。デマや誇張された 記事も少なくはなかったでしょうが、その中にも真実が含まれていることは アカシックレコードによる考察のブログで以前に記した通りです。 ⇒https://coconala.com/blogs/372981/69212今回とり上げます「羊たちの沈黙」は、ちょうど30年前に世界中で ヒットしたサイコスリラー映画です。バッファロー・ビルというあだ名が ついた連続殺人鬼が、5人の女性を襲い誘拐監禁した後、殺害し 肌の皮を剥いで川に捨てるということを繰り返していました。その事件の 担当を任せられた優秀なFBI訓練生のクラリスが、拘禁中の天才異常者 レクター博士に面会し、奇妙な交流が始まっていくというストーリーです。 アンソニー・ホプキンスが演じるハンニバル・レクター博士は、評判のよい 精神科の開業医でありましたが、患者となっていた多くの有名人や 上流階級の人間たちの享楽的な付き合いによって眠っていた欲望や 凶暴性を目覚めさせ患者を次々と殺害してはその肉を食うといった 猟奇殺人を行っていた過去がありました。映画の中では、過去に訪れた ことの
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