「これって認知症でしょうか・・・?」 ある相談電話
「あの・・これって認知症でしょうか・・・?」 ある相談電話(畑編)だんだんと暖かくなってきましたね!これからどんどん暑くなる季節ですが、認知症の方にとっては「夏」ではないかもしれませんよ?これからお話しすることは、実際に私が受けた相談内容についてです。ある夏の日でした。その日はとても日差しが強くて暑い日でした。確かお昼前くらい時間だったと思います。一本の相談電話がかかってきました。「あの、すみません。うちのおじいちゃんなんですが、今畑に出ているんですが、パンツ1枚で上に冬用のジャケットを羽織って仕事しているんです。あの・・これって認知症でしょうか。」色々とお話を伺っていると、最近少し様子がおかしいかもしれないと家族は思い始めていたそうです。今回はさすがに変な服装をしているので、もしかしたら病気なのではないかと思い、勇気を振り絞ってお電話されたとのことでした。ご家族はきっと不安を抱え続けていらっしゃったのではないか、困り事も少しずつ増えてきていたのではないかと私は想像しました。これは認知症の可能性があります。認知症の症状の人に季節感がわからなくなるという特徴があります。よくあるパターンは、服装は季節に合ったものを身につけているのですが、今の季節を尋ねると全く違った季節を答えてくることがあります。また、今は何月かと尋ねると全く違う月を答えることがよくあります。しかし本人にとっては、その答えや服装がその人の季節の感覚なのです。本人は間違っているとは考えていません。頭ごなしに「違う」と否定してしまうと、本人は混乱してしまう可能性があります。人によっては怒り出してしまうこともありますので
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