私がクソつまらん公務員を退職したワケ VOL.6【’優秀’公務員のせこい仕事】
申請を引き下げさせる公務員のウルトラC仕事 私は公務員を退職した。私が暮らす田舎では銀行員か公務員になるくらいしか、地元で働き口がない。現在では銀行員の魅力が下がりつつあるが、公務員についてはまだ一定の人気があるだろう。ひと昔前に公務員試験をパスした私は順調に勤務していたが、そのうっ憤は募る一方。なぜなら、公務員として働くことに苦痛が伴っていたからだ。 特に公務員の業務に付き物である、いわゆる「窓口業務」。住民が申請書を提出する際に、公務員が窓口で対応してくれるものだ。今回は、この窓口業務をめぐる行政の哀しき実態に焦点を当てる。あなたも体よく公務員に扱われていないか? 公務員の業務全般もだが、窓口業務は特に人事評価の対象となりにくい。・ミスがなくて当たり前・時間をかけて丁寧にチェックすると「遅い」と評されるなど割に合わない業務だ。 自治体の市民課などの窓口メインの課ならばそうでもないが、問題は業務の一部に許認可業務がある部署。本来業務を進めながら、たまにやってくる申請者への窓口業務をこなさなくてはならない。 そこで効率的な行政運営を行なうために、’優秀’な公務員はとんでもない手を思いつく。常識的には考えられないが、もしかしたら善良な市民もこの手法の餌食になっているかもしれない。公務員を退職した私のこと(プロフィール) 田舎の県で地方公務員として、約15年間勤務する。前職の経歴と風貌から、ハードな部署に回され続ける。第二子誕生の際、当時の男性では珍しい1年間の育休を取得。 復帰後の納税部門で目覚ましい成果を上げるも、旧態依然の閉鎖的な組織に見切りをつける。育児をこなしながらも、今
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