コラム57 複利の魔法と自己成長への旅
みなさんと共に、日々の生活の中で少しずつでも前に進むことの大切さを共有できればと思い、筆を取りました。私は循環器内科医として、人の心臓を扱う仕事をしていますが、今回は別の種類の「心」、つまり私たちの経済的な心臓に焦点を当て、複利の力と自己投資の価値についてお話ししたいと思います。 複利って何?
まず、「複利」という言葉について簡単に触れておきましょう。複利とは、投資したお金が時間と共に増えていき、その増えたお金にもまた利息がつく、という仕組みのことです。これは、「お金がお金を生む」状態とも言えます。初めは小さな川の流れのように見えますが、時間が経つにつれて、大きな川、やがては広大な海に変わっていくのです。
具体例で見る複利の力
例えば、毎月3万円を年利5%で投資し、それを40年間続けたとしましょう。最初のうちはその変化はほとんど感じられないかもしれません。しかし、時間が味方についているのです。この積立がどのように成長するか、具体的に見てみましょう。
• 元本総額: 40年間で累計1,440万円を積立てます。
• 利息総額: 最終的には約3,138万円の利息が付きます。
• 合計金額: これらが合わさり、最終的な合計金額は約4,578万円になります。
アインシュタインも認めた複利の魔法
アインシュタインが「複利は世界の第八の不思議だ」と言ったとされるエピソードは、私たちにとって大きなヒントを与えてくれます。この物理学者が、複利の力にこんなにも魅了されたのは、複利が時間と共に静かに、しかし確実に力を発揮するからです。小さな一歩が、最終的には大きな差を生み出す――これは、私たちの生
0