恋心はいつも迷宮入り【恋愛小説】-第3話:初めての相談-恋愛占い師 くじりんと恋愛カウンセラー蓮の不思議な物語
「……やっぱり、私のこと嫌いなんですよね」真奈は小さくつぶやいた。喫茶店に入ったばかりなのに、なぜかこの二人には胸の内を話してしまう。「なるほどなるほど!」と、くじりんが前のめりになる。「それって、“既読スルー事件”だね!」ちっちゃな前歯を見せてにやりと笑う。真奈は苦笑した。「事件って……私にとっては深刻なんです」すると蓮がコーヒーを一口飲み、落ち着いた声で言った。「真奈さん。返事が遅い=嫌われた、ではないんですよ」「でも……既読ついてるのに、返事がないんです」「そこに男女の脳の違いがあるんです」蓮の言葉に、真奈は思わず耳を傾ける。「女性は会話を“つながり”として大切にする。だから返事がすぐ来ないと不安になる。でも男性は、会話を“タスク”として処理する傾向がある。返事は“必要になったとき”でいい、と考えるんです」「……え?」目を瞬かせる真奈に、くじりんが両手を広げて合いの手を入れる。「そうそう!“返さない”んじゃなくて、“まだ返してない”ってだけかも〜!」真奈はスマホを見つめる。(もしかして……私の決めつけ、だったのかな?)ほんの少し胸が軽くなった気がした。けれど――恋心の迷宮は、まだ出口を見せてはくれなかった。💡 今回の学び1. 既読スルー=嫌われた、とは限らない女性脳は「返事の速さ=愛情の大きさ」と感じやすい。男性脳は「会話=タスク処理」と捉え、返事は後回しでもOKと考える。👉 相手の“行動基準”を自分と同じにしてしまうと誤解が生まれる。2. 自分の「決めつけ」が恋を遠ざける「返事がない=嫌われた」と思い込むと、相手の本心を見る前に自分から心を閉ざしてしまう。事実と解釈を分
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