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(私が決める)日本の名宿 #11 西村屋本館

本日ご紹介する名宿は兵庫県の城崎温泉にある西村屋本館です。 これほど温泉街らしい温泉街はないのでは?と思うぐらい、温泉街の旅情があり、浴衣に下駄で散策したくなる、そんな温泉街だと思います。 城崎温泉の温泉街には7つの外湯があり、外湯めぐりをしながら温泉街を歩くことが名物になっています。 そのため、この温泉街のエリアには旅館の規模や大浴場の大きさに対する条例があり、昔からある小さめの旅館が軒を並べているのも1つの特徴です。 なので、大型旅館はすべて温泉街の外れに建っています。 そんな風情ある城崎温泉で、160年の歴史を誇る関西を代表する老舗旅館が西村屋本館です。 西村屋本館の魅力は何と言っても「歴史と伝統」です。 西村屋本館は北大路魯山人や棟方志功なども宿泊した歴史の宿で、その門構えはお土産屋や射的屋が並ぶ温泉街においても圧倒的な存在感を放っています。 客室は34室。木造2階建てでエレベーターはありません。 中庭の提案を囲むように部屋が並ぶ、静かな宿です。 さて客室ですが、個人的には一般客室(8畳タイプの露天風呂なし)で十分かなと思います。 西村屋本館には趣が異なる大浴場が3ヵ所あり、貸切風呂もあります。また最初に書いた通り、城崎温泉は7つの外湯めぐりが名物です。 ですので、お部屋に露天風呂はなくていいかなと。 8畳+広縁、シンプルなお部屋ですが中庭を臨む静かな空間は十分にお寛ぎいただけると思います。 もちろん2間続きのお部屋や露天風呂付の広めのお部屋もありますので手狭に思われる方はそちらをご利用下さい。 ただ、本当に歴史が好きだ!という方には平田館へのご宿泊を
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(私が決める)日本の名宿 #10 名月荘

本日は山形県のかみのやま温泉にある名月荘をご紹介します。 かみのやま温泉は山形市の少し南、上山市に位置し、蔵王連峰を望む自然にあふれた地域になります。 ちょっと不便なところなのか?と思うかもしれませんが、 東京駅から山形新幹線を使えばかみのやま温泉駅まで直通で2時間30分と、意外とアクセスは良好です。 さて、名月荘の魅力ですが「名門の安定感」だと思います。 様々なコンセプトや趣向、デザイン性など、旅館の「価値競争」は高まっていますが、老舗の接客、行き届いたサービスなど、老舗の安定した満足感を持った東北の名門とでもいいましょうか。 本当にいい旅館だなぁと感じる名宿だと思います。 まずは客室ですが、AタイプからFタイプまでランクがわかれています。 共通していえるのは、各部屋ともリビングルームがあるところがこの宿の特徴です。 基本的に夕食・朝食がお部屋食になるのですが、寛いでいる和室は片付けることなく(仲居さんに見られることなく)、リビングで食事をとれるというのが1つの配慮です。 散らかした荷物や、敷きっぱなしの布団など、「片付けないと!」という余計な心配なく、ゆっくりお部屋で過ごしていただけるというのはポイント高いと思います。 さてお部屋ですが、Aランクは客室に内風呂しかありません。 せっかくなのでもう1ランク上からがお勧めです。 Bタイプの和室2室+リビングというタイプは1室しかなく、Fタイプの貴賓室も1室しかありません。 少し大人数で利用できるタイプですが、ともに蔵王連峰ビューのお部屋になります。 Eタイプ。これはベッドルームがありますので、ベッドで寝たい!という
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(私が決める)日本の名宿 #9 緑霞山宿 藤井荘

本日ご紹介する名宿は長野駅から約1時間、山間へ山間へ、上信越高原国立公園内の山田温泉にある緑霞山宿 藤井荘です。 日本紅葉百選で1位に選ばれたこともある松川渓谷を眼下に臨む絶景の宿です。 藤井荘の魅力は「大人の絶景」だと思っています。 それは声を出して満喫する絶景でなく、流れる時間とともに静かに味わう絶景。 山の傾斜を利用して建てられた藤井荘は到着したフロントが5階(最上階)になっています。 到着してまず目に入るのが、松川渓谷を望む約30mぐらいあるであろう「絶景ラウンジ」です。 横一線に椅子が並べられ、天気がいい日は窓が開放され、松川渓谷の迫りくる自然の絶景を感じることができます。 自分はいま旅にきてるんだなぁという世界へ招き入れてくれる、そんなお出迎えです。 さて、客室ですが、和室や洋室や和洋室、離れなど様々なタイプがあります。 どう選ぼうかと悩みますが「月見縁台付」のお部屋がお勧めです。 これはバルコニーのようなイメージですね。お部屋の外に松川渓谷の絶景と自然の空気や音をゆっくり楽しむことができるスペースがついているお部屋です。 部屋タイプやグレードに関係なく、それぞれの部屋タイプに月見縁台付と月見縁台無しのお部屋があります。 最初にも書きましたが、こちらのお宿の魅力は「大人の絶景」です。 お部屋で夫婦でゆっくり、カップルでのんびり、絶景を楽しむ時間をとっていただきたいなと思います。 静けさにこだわりたい方は「鳳山亭」という未就学児が宿泊できない棟のお部屋がお勧めです。 また、絶景ラウンジやお部屋から見える松川渓谷はその全容を見渡すような眺望ですが、館内の「
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(私が決める)日本の名宿 #8 三余庵

こんなことを言うと失礼かもしれませんが、北海道にはなかなか名宿がありません。 そんなふうに思っています。 これには2つの原因があるのかなと思っています。 1つ目は、旅行者の期待値が高すぎること。「北海道だから絶対すごい美味しいものが食べれるに違いない!」という北の大地への過剰な期待。 2つ目は、大箱旅館(500室以上規模)の旅館が多いこと。 500室に2名ずつ泊ったとし、満室だと調理場では1000名分の料理を準備する必要があります。 厳選した素材の仕入れ、素材を活かした丁寧な調理、新鮮さを保ったスピード感ある提供… なかなか難しいですよね。 そこに超期待感を高めたお客様がやってくる。ギャップが生じるのは仕方ないのではと思っています。 前置きはさておき、今日は十勝川温泉の「三余庵」をご紹介したいと思います。 新千歳空港からは2時間30分、帯広駅から20分にある温泉です。 私が知る中では泉質が日本で3本の指に入ると思います。 ここは「植物性モール温泉」と謳われていますが、美肌の湯と言われるだけあって、本当にしっとりすべすべを体感できる素晴らしい泉質です。 そんな十勝川温泉で「本当においしい食を体感できる」、それが三余庵の魅力だと思います。 いろんな口コミでも、食の部分については、やはり高い評価をいただいていますね。 三余庵の客室は全11室。 すべての客室に、植物性モール温泉をお楽しみいただける客室風呂がついています。 個人的には、特別室に泊まることをお勧めします。 特別室2室、檜風呂付和室6室、檜風呂付洋室3室という構成になっています。 通常客室もリビングソファーが
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(私が決める)日本の名宿 #6 陶泉御所坊

日本三古湯の1つ有馬温泉、その宿泊料金の相場の高さは関西ではNo.1と思われる。 特に金泉といわれる赤褐色の湯が有名ですね。 そんな有馬温泉で最古の宿が「陶泉御所坊」です。 その魅力は「佇まい」と「お風呂」かと思います。 有馬温泉の温泉街には名産である炭酸せんべいを始め、お土産店や民芸品店が並びます。 また金の湯、銀の湯などの大衆浴場、金泉の足湯などもあり、温泉街ならではの情緒があります。 そのため旅館の立地も旅の楽しみかたに大きく影響します。 最も賑わう温泉街の中心、その傍らに異様なまでに静けさを保ち建つ宿、有馬温泉最古の歴史の宿「陶泉御所坊」です。 谷崎潤一郎や伊藤博文などの詩や書が残された歴史の宿は木造三階建ての雰囲気ある宿ですが、階段しかありませんので足腰に不安がある方はご注意ください。 街の中心にありながら扉一つを潜ると田舎に帰ってきたような落ち着いたロビーとスタッフのかたがたのお出迎え、ホッと安心感がうまれるこの佇まいが御所坊の空間の魅力です。 客室は20室あります。 文豪ファンの方はデラックスタイプにあたる「天楽」がおすすめです。 御所坊にゆかりのある文豪の詩や書が展示されていて、レトロ感あふれるお部屋で歴史を楽しめます。 また足腰が悪い方は「中庸」というタイプが2階になりますので比較的、負担が少ないように思います。 御所坊は「食事はお部屋でゆっくり楽しんでいただくもの」という理念のため、お食事はお部屋食です。 お料理を運んでくださる仲居さんが丁寧に説明してくださり、旅のことや有馬温泉のこと、いろいろとお話しているうちに楽しい食事の時間を演出してくだ
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(私が決める)日本の名宿 #5 明神館

長野県松本市の市街地から車で40分。 車一台が通れるかぐらいの山道を「前から車来るな!」と祈りつつ進むと、扉温泉明神館が現れます。 あまり聞きなれない「扉温泉」ですが、明神館の1軒だけですね。 明神館の最大の魅力は、立ち湯「雪月花」です。 雑誌の表紙や特集でこの「雪月花」を拝見して、「ここに行きたい!」と思った方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか? まず、雪月花は屋内施設でありながらガラス窓がなく開放的なつくりになっており、渓流の音や木々の自然が広がります。 雪月花内から見る、この景色はまるで額縁を通して絵画を観ているような素晴らしい景色になります。 インフィニティ風呂になっているため、水面に映し出された景色が最高に絶景です。 この景色を楽しむためには「お風呂の水面が揺れていない」ということが条件ですので、自分以外に誰もいない。 さらに、自分が雪月花に入り、お風呂の手前側にポジションを取る。 そして、自分がお風呂に入った時の、水面の揺れがおさまるのを待つ。 この条件を満たすまで、ひたすら待つ。それぐらいしても見たい絶景です。 景色を堪能したら、雪月花を楽しみましょう。 この立ち湯は奥に進むほど、深くなっていて、インフィニティ風呂の一番奥、つまり渓流の音や自然の木々、空気を味わえるところ まで進むと、ちょうど半身浴をしながら自然を楽しむことができます。 初夏の新緑や紅葉の色づきの季節もおすすめです。 雪深い信州ですので、冬場は木の枝を雪がコーティングし、白銀の景色もお楽しみいただけます。 立ち湯「雪月花」以外にも、露天風呂付大浴場や根湯などもありますので、湯
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(私が決める)日本の名宿 #4 べにや無何有

温泉地の中心に総湯と古総湯、2つの大衆浴場を構える山代温泉。 加賀温泉郷の中でも一際、大型旅館や静かな宿が軒を並べる激戦区。 そんな山代温泉において、ぜひともお泊まりいただきたいのが、べにや無何有です。 木々に囲まれた森の小道のようなアプローチは、まさに「何もない自然の状態」をあらわす「無何有」の静寂を期待させる。 館内は窓を大きくとり緑の木々が視界に広がる。ロビーには余計なものがなく、ゆったりその景色を堪能できます。 べにや無何有の魅力は「何もしない贅沢」を感じる空間にある。 全16室からなる小さなお宿ですが、すべて露天風呂付の客室になっています。 特別室などを除くと、和室、洋室、和洋室とありますが、これは正直、お好みにあわせて… 個人的には、月見台(テラス)がある和室・洋室で、のんびりと木々を眺め、風を感じ、空を眺めるのがおすすめです。 和室が定番かと思いますが、和の基調にモダンに配した洋室も素敵です。 べにや無何有でぜひ体験いただきたいのが、敷地内にある茶室「永楽庵」での主のお点前です。 事前予約になりますが、お茶の作法や経験のない方でも大丈夫です。 茶室の静寂な空間での、無何有の主人のお点前、お抹茶をいただきながらの時間はまさに「何もしない贅沢」を体感できます。 また、べにや無何有には「ユニークエクスペリエンス」という文化や自然に触れる体験メニューがあります。 ちょっと贅沢な地場の伝統工芸体験などができるのですが、1つだけ無料のメニューがあります。 館内にある方林という空間で開催されるヨガセッションです。 毎朝7時から開催されますが方林の独特の空間の中で
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(私が決める)日本の名宿 #3 忘れの里 雅叙苑

鹿児島空港から車で15分。 山間を流れる天降川の畔に妙見温泉はあります。 指宿温泉や霧島温泉など名高い温泉がある鹿児島県において、あまり聞き覚えのない妙見温泉。 この妙見温泉に鹿児島を代表する2軒の名旅館が天降川を挟んで建っていることをご存知でしょうか。 その一軒が今回ご紹介する、忘れの里雅叙苑です。 まるで日本の里山の集落がそのまま残されていたのかと思うような「日本の原風景」を残す、忘れの里雅叙苑。 茅葺の客室に、放し飼いの鶏、木々に囲まれた自然の香り、ここは絶妙の「時間と空間」を与えてくれる名宿です。 その魅力は「日本の懐かしさ」、そしてそれを体感させていただける品質高いスタッフの気遣いです。 田舎に帰ってきたようなアプローチ。 1つの村落に到着したような別世界が非日常感への期待を高めます。 さて客室ですが、全部で10室あり、それぞれに趣の違ったお部屋になっています。 まず、母屋に隣接するタイプAと呼ばれる客室はおすすめしません。 タイプAはお風呂がついてないお部屋になります。もちろん雅叙苑には「建湯」とよばれる浴場や、貸切風呂などもあるため、お部屋にお風呂がなくても温泉はお楽しみいただけるのですが、この「建湯」も時間貸切ができてしまうため、時間帯によってはご利用できない場合があります。 なので、やはりお部屋にお風呂があった方がいいというのは1つ目の理由です。 そしてもう1つは、雅叙苑はタイプA以外の客室以外は敷地に点在して建っており、それぞれの客室にある趣ある露天風呂から木々の音や彩を楽しみながらのんびり温泉を楽しむということがお勧めだからです。 個人的な
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(私が決める)日本の名宿 #2 庭園の宿 石亭

今日ご紹介する名宿は宮浜温泉の庭園の宿 石亭です。 宮浜温泉は広島県、日本三景の厳島神社がある宮島を対面に臨む本州側にあります。 石亭の魅力は本格的な佇まいにありながらの「遊び心」だと思っています。 フロントがある母屋棟から見下ろすように傾斜をうまく使った美しい庭園が広がり、その奥に瀬戸内海の海を臨むという景観のいい宿です。 客室は母屋棟に3室、庭園を挟むように両側に9室、合計12室がそれぞれの趣で並びます。 私のおすすめは… 難しいですね。 それぞれの客室にお風呂や眺望に違いがありますし、デッキテラスや調度品や…、特徴があります。 ただ、『遊び心』が魅力と書いたように、石亭は敷地内を歩くことで素敵な場所や時間に出会えるため、母屋の客室よりは少し離れた客室がいいのではと思います。 さて、遊び心ですが… 石亭の敷地を散歩すると、洞窟のような小部屋や床下空間を利用したライブラリー、デッキがある東屋、サロンなど、遊び心ある空間に出会えます。 そこに飲み物や本を持ち込み、客室とはまた違う空間で素敵な時間を過ごすことができます。 これがすごく楽しいです。 そしてサロンでは時間によって冷酒やぜんざい、スプマンテなどのサービスがあります。 お風呂上がりや、夜のお散歩、朝の目覚めに、何があるかな!と楽しみにしながら訪れるのも一つの楽しみになりますよ。 そんな遊び心のある旅館ですので、なるべくはやめにチェックインし、チェックアウトまでゆっくりお過ごしいただくことをお勧めします。 名宿ですが、客室係の接待やおもてなしを求める旅館ではありません。 自由な過ごし方を提案し、つかず離れ
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(私が決める)日本の名宿 #1 あさば

とりあずブログを始めてみよう。 何を書こうと思いましたが、やはり自分の得意分野である「日本の名宿」を紹介していこうと思いました。 ということで、第1回目です。 伊豆箱根というエリアには名旅館が多いですね。 何百年も続く老舗旅館もあれば、和モダンテイストの隠れ家的旅館など、上質な宿が軒を並べます。 そんな中でも老舗旅館が並ぶ修善寺温泉、その代表格が「あさば」だと思っています。 他に誰か泊まっているのか?と思うような静かな佇まい。 他のお客様も従業員さんもいらっしゃるはずですが、静寂が保たれている。 そこが、あさばの魅力だと思っています。 さてお部屋ですが、 木々に囲まれたお庭に大きな池があり、その池に能舞台があります。 お部屋はその庭園を見渡すようにあり、それぞれのお部屋から違う景色が楽しめるようになっています。公式HPからは部屋を選んで予約できるのもいいですね。 せっかくだから能舞台が見えるお部屋がいい!という方は1階の「雨月」が能舞台の正面になりますが、 ちょっと距離が近いような...。もう少しお庭全体を見渡したいと感じるかもしれません。 2階の「浅葱」や「松風」の方が、上から見下ろす感じで、お庭全体と能舞台が見渡せると思います。 個人的には、能舞台は見えませんが「萩」や「藤」が、お庭を見ながらのんびり過ごすという方にはおすすめです。 部屋の広さや眺望も違いますので、それぞれの楽しみ方ができるのはいいですね。 もちろん価格も違います。 いつ泊まるのいいのか? お勧めの季節は、新緑がきれいな頃!と言いたいのですが、私のお勧めは「冬」です。 新緑の季節は緑に囲まれた
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