(私が決める)日本の名宿 #4 べにや無何有

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温泉地の中心に総湯と古総湯、2つの大衆浴場を構える山代温泉。
加賀温泉郷の中でも一際、大型旅館や静かな宿が軒を並べる激戦区。
そんな山代温泉において、ぜひともお泊まりいただきたいのが、べにや無何有です。
木々に囲まれた森の小道のようなアプローチは、まさに「何もない自然の状態」をあらわす「無何有」の静寂を期待させる。
館内は窓を大きくとり緑の木々が視界に広がる。ロビーには余計なものがなく、ゆったりその景色を堪能できます。
べにや無何有の魅力は「何もしない贅沢」を感じる空間にある。
全16室からなる小さなお宿ですが、すべて露天風呂付の客室になっています。
特別室などを除くと、和室、洋室、和洋室とありますが、これは正直、お好みにあわせて…
個人的には、月見台(テラス)がある和室・洋室で、のんびりと木々を眺め、風を感じ、空を眺めるのがおすすめです。
和室が定番かと思いますが、和の基調にモダンに配した洋室も素敵です。
べにや無何有でぜひ体験いただきたいのが、敷地内にある茶室「永楽庵」での主のお点前です。
事前予約になりますが、お茶の作法や経験のない方でも大丈夫です。
茶室の静寂な空間での、無何有の主人のお点前、お抹茶をいただきながらの時間はまさに「何もしない贅沢」を体感できます。
また、べにや無何有には「ユニークエクスペリエンス」という文化や自然に触れる体験メニューがあります。
ちょっと贅沢な地場の伝統工芸体験などができるのですが、1つだけ無料のメニューがあります。
館内にある方林という空間で開催されるヨガセッションです。
毎朝7時から開催されますが方林の独特の空間の中での朝の瞑想。
何もしないことの豊かさを満喫している自分を感じることができます。

さて、そんなべにや無何有、どんな季節に行くのがおすすめか。

べにや無何有、一番の推しは「料理」です。
たくさんが方々がブログや旅行記で「食事がおいしかった!」と記載されていますが、本当に料理の一品一品が美味しい宿です。

私がお勧めしたいのは「香箱蟹の琥珀ゼリー」です。
香箱蟹とはズワイガニの雌のことですが、11月~12月の限られた時期に限られた場所でしか水揚げされない貴重な蟹です。
北陸に行くならぜひたべたい一品ですが、べにや無何有で出される「香箱蟹の琥珀ゼリー」という逸品をぜひご賞味いただきたいです。
もっと食べたい!という方は、追加料理で蟹を中心にしたメニューもあります。

季節によって、旬の食材を提供しているため、どの季節に訪れても本当に食事は美味しいのですが、私のおすすめは冬場になります。

ただ、冬場はどうしても木々の鮮やかさや彩りがなくなります。
そういう方は、ぜひ新緑の美しい時期にご宿泊下さい。

旅に出ると「あれもしたい、これもしたい」という欲は増しますが、「何もしない贅沢」もありだと思います。
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