理想と現実のはざまで、保護者のかかわりが重要に
前回、アセスメントの重要性について書きました。何度か書いているように「学習の躓き」は様々な躓きがあり、発達障害と同じで、早期発見、早期対応が重要での躓きに大きな影響を及ぼすことは、エビデンスが得られています。
数年ぐらい前から、学校教育の中でも、「多層的な支援」モデル」RTI(=Response To Intervention)の必要性が言われています。
RTIモデルについては、詳しい説明は省きます。要は、クラス内の子どもの実態を把握し、単一的な指導を行うのではなく、それぞれの層にあった適切な指導を行うことになります。 これは、様々なニーズのある子どもたちがいる現在、とても大切な考え方であり、指導モデルでもあります。しかしながら、これを教育現場で実際に行うとなるとかなり難しいことです。
小学校の場合、学級担任一人で指導することになります。もちろん、子どもの実態に合わせて、教材を工夫したり、個に応じた指導をしたりしようと努力をしている教師はたくさんいます。しかしながら、様々な業務をこなしながら、1日多いときは6時間分の授業の準備をしなくてはなりません。しかも、今の学校は人手不足が深刻化して、経験の少ない若手の教員や指導力が十分とは言えない教員が多数いるのも事実です。
多くの教員は、クラスの一定の水準の児童に合わせた授業を行うのが精一杯というのが現実だと思います。教員を責めるわけにはいきません。それほど、今の教育現場の人手不足、人材不足は深刻であることを多くの人に知ってほしいと思います。
したがって、保護者の方がいかに自分のお子さんについて客観的に知るということはとて
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