精神疾患になり、人生に躓いたと感じたときに――立ち直るための、やさしい考え方

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精神疾患になったとき、多くの人がこう感じるのではないでしょうか。
「人生に躓いてしまった」
「取り返しがつかないところまで来てしまったのではないか」と。

それまで普通にできていたことができなくなり、働けなくなったり、人付き合いがしんどくなったりする。
周りは変わらず前に進んでいるように見えるのに、自分だけが止まってしまったように感じる。
そう思うのは、とても自然なことです。

まず大切なのは、「躓いたと感じる自分」を否定しないことです。
精神疾患は、人生の土台を大きく揺さぶる出来事です。
心も体も、これまでと同じようには動かなくなる。
それは決して気のせいでも、甘えでもありません。
躓いたと感じるほど、大きな出来事だったのだと、自分で認めてあげてください。

そして、立ち直ることを「元に戻ること」だと考えなくていい、ということも知っていてほしいです。
病気になる前の自分と同じように頑張ろうとすると、かえって苦しくなってしまいます。
以前と同じスピード、同じ我慢の仕方を求める必要はありません。
回復とは、壊れた人生を無理に修復することではなく、今の自分に合う形に組み替えていくことなのだと思います。

回復期にいると、「人生が止まってしまった」と感じることがあります。
でも実際には、止まっているのではなく、進み方が変わっているだけかもしれません。
外から見える成長はなくても、内側ではたくさんのことが起きています。
自分の限界を知ったり、本音に気づいたり、無理をすると壊れてしまうことを学んだり。
それらは、これからの人生を生きるうえで、とても大切な土台になります。

この時期は、過去の元気だった自分と比べないことも大切です。
比べる基準は「今日の自分」だけで十分です。
今日は起きられた、外に出られた、あるいは何もできなかったけれど生きていた。
それだけでも、回復期においては立派な一歩です。

精神疾患を経験すると、「遠回りしてしまった」と思うこともあるでしょう。
でも、人生に無駄な遠回りはありません。
今は意味が見えなくても、この経験は必ずあなたの人生の一部になります。
あとから振り返ったとき、誰かに優しくなれた理由や、自分を大切にできるようになった理由として、そっとつながっていくことがあります。

最後に。
立ち直るとは、前向きになることでも、希望に満ちることでもありません。
ただ今日を何とかやり過ごしたこと、生きることを完全には手放さなかったこと。
それだけで、あなたはもう立ち直りの途中にいます。

躓いたと感じるほど、あなたは真剣に生きてきたのです。
今は、人生をあきらめる時期ではなく、生き方をやさしく調整する時期。
どうか、そのことを忘れないでいてください。



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