手の落書き
夫に暴力を振るわれないように、私は娘に要領よく生きる事を何度も話した。しかし、父親に対する憎悪、無条件で愛されたいのに愛されない事の諦め長女は、どんどん闇の世界に入っていきネットに依存するようになった。長女と私もぶつかり合うことがあった。「どうせ、パパの味方でしょ!!」「そうじゃない」と言っても、噛みつきお腹の肉を嚙み千切られた事もある手を伸ばしても、消えてしまう娘。長女は、お小遣い稼ぎのためコンビニでバイトを始めた。バイト代が入ると、好きなコスメや洋服が買える。でも現実は、バイト代が入ると父親から携帯代の請求と家計費の請求をされたあの子が、働いて得たお金。携帯代はわかるにしても、家計費まで請求する必要はない。クリーニング屋のアルバイトも増やし、軽音楽部でバンド活動しながら遅くまで働いていた。父親は相変わらず、高校のPTA会長としてせっせと人気どりをし学校に行くと「あら、会長の奥さん!お宅の旦那様はいいわね。イケメンだし優しいし、言ったことは何でもすぐやってくれるし、羨ましいわ。」そう言われる度、心がチクチクした。バイト代を稼いでは父親に取られる娘。反抗すると「金が欲しいなら、体売ってこい!!」そういう父親。次第に増えていく、娘の手首の傷夫に何度話しても、「好きでやってるんだから放っておけ」時には私も夫に反抗し、激怒し怒鳴ったりした「なぜ、可愛がらない!!なぜ、あの子だけ暴力をふるう!外ではいい父親してるのに、家ではやくざみたいな話し方。もうやめて!!」夫は私の首をつかみ、「お前は俺にたてつくな。お前の育て方のせいだろう?俺の言うこと聞くようにちゃんと躾けろ。」私は力を振り絞っ
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