🚪平屋あるある④|その回遊動線、ほんとに必要?
〜回れる間取りより、戻りたくなる動線を〜「最近は“回遊動線”が人気なんですよね?」打合せの席で、よく聞かれる言葉だ。キッチンから洗面、クローゼットを抜けて玄関に戻る。一周できる動線はたしかに便利そうに見える。でも――僕の経験上、“全部を回そうとした家ほど暮らしにくくなる”。あるご夫婦がいた。SNSで見た“ぐるっと回れる家事動線”に憧れて、キッチン→洗面→ファミクロ→廊下→リビングへ戻るルートを計画。完成して半年後、奥さんがこう言った。「結局、半分しか使ってないんです」家事動線は確かに便利。でもそれが“広がりすぎる”と、歩く距離が増えて、収納スペースが減る。結果的に「回れるけど、片づかない家」になってしまう。動線って「つなぐ」ためのものだけど、やりすぎると“分断”を生む。洗面が通路になって落ち着かないとか、収納が動線に取られて狭くなるとか。平屋はワンフロアだからこそ、動線=廊下コストになる。その数メートルのために床面積と建築費を払うより、収納を1か所まとめた方が、ずっと使いやすいことも多い。僕がいつも大事にしているのは、“回遊できる”より“戻りたくなる”動線。たとえば、キッチンから見える家族の姿洗面から直接パントリーにつながる短い裏道朝の支度動線と夜の片付け動線を分ける工夫こうした“必要最小限の回遊”なら、暮らしはシンプルで心地よくなる。便利そうな動線が、本当に自分の生活に合っているか。図面の線を増やす前に、“自分がどんな動きをしているか”を一度イメージしてみてほしい。無駄な廊下にお金をかけるより、リビングを30cm広げたり、収納を1か所増やす方が、暮らしの満足度はずっと高い。💬
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