日本人が大切にしてきた“美徳”は、なぜ否定され始めたのか
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あなたは、こう考えたことはないでしょうか。
日本人の国民性とも言われる
・几帳面
・勤勉
・忍耐
・献身
・まじめ
・和を大切にする姿勢
こうした性格は、
本当に「悪いもの」なのだろうか、と。
現代では、
「真面目な人ほど、うつ病になりやすい」
という言葉を耳にすることがあります。
そして時に、
日本的精神文化である
禅や武士道の価値観までもが、
「人を苦しめる原因」
のように語られることがあります。
確かに、日本社会には、
長時間労働、同調圧力、過剰な自己犠牲
といった問題が存在してきました。
その結果、
心を病んでしまう人がいたことも事実です。
しかし一方で、
日本人が古くから大切にしてきた
誠実さ・責任感・協調性・勤勉さは、
・治安の良さ
・清潔さ
・信頼社会
・経済発展
を支えてきたのですし、
世界から見ても高く評価されている美徳です。
例えば、
世界的大ベストセラー『Think and Grow Rich』には、
大富豪から紹介された500名以上の成功者の共通点がまとめられていますが、
これと酷似しているのです。
では、なぜ現代において、
日本人の間では
こうした伝統的美徳が危険因子のように語られることが増えたのでしょうか。
その背景として語られるのが、
精神医学で知られる
「メランコリー親和型性格」
という考え方。
これは、
責任感が強く、
秩序を重んじ、
過剰に役割へ適応しようとする人格傾向が、
「うつ病」と関係する可能性を示したものです。
ただし重要なのは、
この概念が
本来、
誰が見ても重症レベル
しかも入院患者
に限っていたという点です。
ところが
日本では「真面目な日本人全般」へ広げられたため
「広く適用されすぎているのではないか」という批判も多くあります。
実際、
精神医療や
禁断症状の強いSSRIが急速に広がったキッカケは
「うつは心の風邪」という言葉なのですが、
こうした過程について、
Ethan Watters氏は、
「アメリカ型精神医療モデルが世界へ輸出された」
と問題提起しています。
もちろん、
だからといって、
「精神医療はすべて間違い」
「薬はすべて悪」
と言いたいわけではありません。
実際、薬によって救われた人もいたことと思います。
ただ一方で、
かつては
「苦しみの中で人は成長する」
「試練」と捉えていたことを
「脳内物質の問題」
「苦痛は即座に除去すべきもの」
と説明されやすくなった面があるのも事実です。
例えば、
・失業
・失恋
・大切な人との別れ
・受験の失敗
・生きがいの喪失
によって心が苦しくなることは、
人間として自然な側面もあります。
もちろん、
深刻であれば適切な治療が必要かもしれません。
しかし同時に、
「人は何によって心を病み、
何によって回復するのか」を考える時、
薬だけでなく、
自分自身の
・仕事観
・人との関係性
・生きる目的
・精神性など
について考えることは
本来、非常に大切なのではないでしょうか。
痛みが深ければ深いほど
放置していたら、取り返しのつかないことになるのですから。
現代社会は「心の痛み」を医学として扱うようになった一方で、
「人間の苦悩そのもの」を
過度に病理化する危険性も抱えているのかもしれません。
だからこそ今、必要なのは、
政府、マスコミ、専門家、エビデンスを盲信することでも、
逆に全面否定することでもなく、
自分自身の頭で、
人間とは何か、
幸福とは何か、
働くとは何かを、
静かに考え直すことなのではないでしょうか。
まずはここに書いてあることの「裏どり」から始めてみませんか?
科学に対する異議は明白である。科学文献の多く、おそらく半分はまったく真実ではないかもしれない。
―――医学雑誌『ランセット』の編集長 Richard Horton
※ランセット(The Lancet):
最も評価の高い世界五大医学雑誌
有利な臨床試験データのみを公表し、不利なデータを隠蔽するなどの情報操作が横行している。
―――医学雑誌『NEJM』の元編集長 Marcia Angell
※ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(NEJM):
最も評価の高い世界五大医学雑誌
われわれは、ランセット、ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン、JAMA(米国医師会雑誌)などでの論文掲載をおそらくやめる。
こうした雑誌はどれも腐敗しているからだ。
―――アメリカ保健福祉長官Robert F. Kennedy Jr.
※アメリカ医療行政のトップ
ネイチャー、サイエンスの論文の9割は"嘘"
―――本庶 佑(ほんじょ たすく)
※ノーベル生理学・医学賞を受賞者