比べていいもの、比べちゃいけないもの

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コラム
私たちの脳には
「比べるセンサー」というものが
付いているみたいで

どうやら常に
比較対象をしているようです。

「これはあっちよりいいな」
「え、あっちの方が全然いいじゃん」
「ん~これは前の方がよかったな」

脳は常に忙しいです。

逆に言うと、
比べないとそのモノの良さは
分からないということになります。

以前、ヒラマヤの世界一標高が高い村に住む
部族の話がテレビでやっていましたが
そこに住むおばあちゃんが
こんなことを言っていました。

「私はこの村が一番好きです」

それを見た私は
思わずこう言いました。

「いや、他のところに住んだことがないから
一番か分からんやん」



「私はこの村が一番好きです」
という言葉は
世界中旅したことのある人が言う言葉です。

巡り巡って
「私はこの村が一番好きです」
と言うなら説得力がありますが

その村しか知らない人が
「私はこの村が一番好きです」
と言っても
全然説得力がありません。

そもそも標高が一番高い村が
住みやすいワケないです(笑)



人はモノや人を比べて
そのモノや人の良さが分かります。

恋人もそうです。

「この人すごい素敵!」

というのは
過去に付き合った人
友達から聞いた話などを
無意識に比べて

「この人すごい素敵!」

と分かるのです。



でも、疑問が1つ出てきます。

あなたは
「人と比べるな!」
と言われたことはありませんか?

「人と比べるな!」

という言葉は
半分本当で、半分嘘です。

自分は
人と比べてはいけないのです。

自分以外の人やモノというのは
比べていいのです。

というか
無意識に比べています。

つまり、

比べていいものは
自分以外の人やモノ同士、

比べちゃいけないものは
自分と人、

です。


なぜ自分と人を
比べてはいけないかというと
基本的に自分の悪さしか出てこないからです。

自分と他人を比べて
「あいつより自分の方がいい!」
といつも思っている人は
おそらくいないと思います。

ギネス級にポジティブで
自分のことが好きな人以外は
他人より自分の方が劣っていると思っています。

だから、比べても意味がないです。

だから、
「人と比べるな!」
という言葉が出てきます。

私たちは
人と比べなくても
自分の良さを認識できるようになった方が
楽しく、生きやすくなります。

でも、多くの人が
それができません。

そういう教育を受けてきたからです。


小学生中学生高校生の時代、
テストの点数が隣の子より低かったら
自分の方が頭が悪いことになります。

テストの点数が高い子が
先生に褒められます。

家に帰って親に泣きついても

「テストの点数が太郎君より悪くても
あなたの方が優秀よ」

と言う親はいません。


自分と他人を比べる社会

を生き続けている私たちは
他人と比べないと
自分の良さが分からなくなっています。

そんなのはおかしいです。

私はそんな社会に
けっこう疲れました。

あなたはいかがですか?


良いところ

というのは
誰にでもあるものです。

自分と他人を比べる社会に
今日ここで少し距離を
置いてみてください。

もう少し楽に生きられるはずです。


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