うつ病を経験し、たくさんのことが目に入ってくるようになりました。

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コラム
極端に痩せてきた人や、イラつきが続いてい
る人、顔が常に暗い人などを見た時に放って
おけない気持ちになるのは何だろうかと最近
感じていました。

要らぬお節介にならないようにと注意はして
いますが、何かできることはないかと気にな
って仕方なかったりすることがよくあります。

先日その理由についてハッとして人に話した
ところ、なるほどーと納得してもらえました。

私を含め、長く療養生活が続いたり苦しむ病
気を患った人や犯罪被害に遭った人など、イ
ンパクトの大きい出来事を経験した人が、通
常の生活に戻った後、支援や救済、普及活動
などに急に目覚めるといったことはよくある
ことだと思います。

それは何故なのかと考えると多分、当事者が
自分達の行動を振り返った時、点が線になる
感覚を持つようになるからではないかと思い
ました。

最近よく、精神的に追い詰められたと思われ
る犯人によってとんでもない事件が起こりま
すが、犯人全員に生まれつき疾患があった訳
ではなく。当たり前ですが、いきなり始点の
健常→終点の精神異常となる訳ではないんで
すよね。

周りからは突然精神的に錯乱して暴力的にな
ったように見えても、その状態に至るまでに
幾つもプロセスがあったと想像します。(犯
罪を憎む気持ちに変わりはありませんが)

うつ病を経験してから、悪条件が重なりそれ
まで保っていたバランスが壊れ、こんな風に
追い詰められるのは意外と簡単で、この苦し
みやフラストレーションが外に発散されるこ
とも、容易に想像できるようになりました。

本当に誰にでも起こりうることです。顔に生
気がない人、人に会うといつも堰を切ったよ
うに話し止まらない人、いつも同じ重い愚痴
を何度も何度も話す人、身近な人1人としか
付き合いがない人など。寛解して仕事にも復
帰した今、周りを見ると点が線になりかけて
いる人が何人も見つかり、何とかできないか、
ともどかしく思います。

生活習慣病から重い病気を患った人などは、
運動習慣の大切さを痛感し、私のように運動
不足の人を見るとどうしてその危険性が分か
らないのかと、ハラハラするでしょう。只今
改善努力中でございます苦笑。

目の前に崖があるのに気づかず歩いて向かう
人がいたら、危ない!と誰でも叫ばずにはい
られないと思います。

理屈ではなくまさにそういう感覚で、終点に
辿り着く前に何とかしたい!という抗えない
気持ちがこういう行動に走らせるんだなと、
腑に落ちた瞬間でした。


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