外側の囲いは武器にはならない 〜ルートコーチ名言集⑥

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 私がコーチングを受けていたルートコーチの言葉の中でもこれは少々難易度が高くて「★★★★☆」くらいにランキングされる。今も考えながらこれを書いていて明確な答えはまだない。
これは言い換えると「武器になるのは内側の囲いだけ」ということになるが、問題は内・外とは、囲いとは、武器とは何かということだ。

 まず内・外は自分自身の内側と外側(にあるもの)、あるいは内側、外側それぞれから見る視点といったところだろうか。
「囲い」との関連を踏まえると武器は自衛のためのガードという響きがあるがもう少し積極的なトーンもなくも無い。守りにせよ攻めにせよ、自分が手にとって使いこなせる(比喩としての)道具くらいの感覚か。 

 「守り」で考えてみると、たとえば「お前はダメだ」と言われた時に自己防衛のために「いや、そんなことはない。なぜならば、こんなことあんなことが自分はできるし、成果もあるし、ダメなことなどあるものか!」というのが「外の囲い」だろう。

 しかし、この時に自尊の感覚は大いに傷ついているかもしれない。これを回復するためには外から見えるものではなく、自分軸、自分の物差しに照らして「これでいいのだ!」と信じられることが重要になる。
この「自分軸、自分の物差し」だけが自分を守ることができる、という理解がまずはもっともらしかろう。

 このあたりは人事研修などでもよく引用される マズロー(Abraham Harold Maslow, 1908 - 1970)の「欲求の階層構造」(※)を参照すると腑に落ちる。

・自己実現の欲求
・自尊の欲求(価値・尊敬・承認)
・社会的欲求(帰属・愛情…)
・安全の欲求
・基本的欲求(食欲・性欲・睡眠…)

という階層を考えて、より下にあるものが充足されてはじめて上のものが実現する、という構造だ。この上から2番目の「自尊の欲求」のうち、他からの承認があっても、自分自身の価値の物差しに照らした時に「よし」とされなければ、自己実現は達成されない、という読み方である。

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自分軸、自分の物差しというのはそうやすやすと手に入るものではないが、意識の片隅にいつも気にかけていることは大切なことである。

※ 10代からの心理学図鑑, マーカス・ウィークス著, 渡辺滋人訳, p94-95, 三省堂, 2015
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