WordPressの未来に不安を抱く声が増えています。
オープンソースで誰でも貢献できる仕組みが魅力だったWordPressですが、実際の運営はMatt Mullenwegが率いるAutomattic社がコントロールしています。最近、そのMattとホスティング会社WP Engineとの間で問題が発生し、WordPressコミュニティ全体を巻き込む騒動に発展しています。
Mattは、WP EngineがWordPressコミュニティに対して十分な貢献をしていないと批判し、それがきっかけで両者は法廷闘争に発展しました。最初は理解できる意見として受け止められていましたが、Mattの言動が次第に攻撃的になり、公式アカウントを使ってWP Engineやそれを擁護する人々を非難し始めたのです。
特に問題視されたのは...
WordPress.orgにログインする際に「WP Engineとは何の関係もない」というチェックボックスにチェックを入れなければならないという新たなルールです。これにより、WP Engineのプラグインを使用しているユーザーから疑問の声が上がり、Mattの曖昧な返答がさらなる混乱を引き起こしました。
さらに
MattはWordPress公式のSlackグループから彼に反対する意見を持つメンバーを排除し、X(旧Twitter)でも反対者をブロックするなど、独裁的な手法を強めています。この行動はコミュニティ内で大きな波紋を呼び、Mattへの信頼が揺らいでいます。
特に衝撃的だったのは...
人気プラグインACF(Advanced Custom Fields)がWordPressのプラグイン検索から削除され、WP Engineから管理権限を剥奪された事件です。プラグインは「SCF」という新たな名前に変更されましたが、実際にはACFのままのユーザーやレビューが残っており、事実上の強奪と批判されています。この事件をきっかけに、WordPress全体への信頼が大きく損なわれています。
では、この状況でWordPressを使い続けることは安全なのでしょうか?私はまだ大丈夫だと考えています。理由は二つあります。
①WordPressの規模は大きい
全インターネットの43%のウェブサイトがWordPressを使用しており、突然大幅に使用率が減少することは考えにくいです。今後、多少の影響が出るとしても、すぐに激変することはありません。
②WordPressのコミュニティの力が凌駕する
WordPressがこれほど大きなプラットフォームに成長できたのは、世界中の多くの開発者やユーザーが貢献してきたからです。たった一人の創設者の独裁的な動きがあったとしても、コミュニティ全体の力はそれを凌駕すると信じています。
今後の展開に注目
今後、WordPressがどのように進化するかはまだ予測できませんが、現時点ではまだ使い続けても問題ないと考えています。Mattがコミュニティの信頼を完全に失うのか、それともコミュニティが新しい形でWordPressを守るのか、今後の展開に注目です。
アナタはどう思いますか❓