#20:視座を上げる③ ~争いをなくす ”悪人” 思考~

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たけやんです。
自分の成長のため &情報のアウトプットを目的に、ブログをはじめました。まったり更新する予定です。
これを読んでくれた方に、少しでもプラスとなる事があれば幸いです。
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おすすめ本の紹介です。
今回は、私の生き方や考え方に大きく影響を与えてくれた ”中村天風” 先生の著作になります。

◆ほんとうの心の力[著:中村天風]
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過去のブログ#13でも天風先生の名言をご紹介していますが、天風先生の考え方はとにかく積極的・前向きで、自分を中心に周りの人たちに勇気と元気を与えてくれる素晴らしいものばかりです。

そして、今回ご紹介する本の中でも私が一番感動した考え方が、『善人と悪人』というものです。(124ページより)

ざっくりと内容をご説明しますと、こんなお話しです。
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●ある人が、天風先生に聞いた
 「先生のところにいる人はみんな、何があっても機嫌を悪くしたり、
  怒っている人がいない。これはどういう事です?」
◎天風先生は答えた
 「私のところはね、みんな ”悪人” ばかりだからだよ」
●聞いた人は驚いた
 「悪人ばかり!?それがどう関係するんです??」
◎天風先生は答えた
 「私のところでは何か問題が起こると、誰かがすぐに『あ、私が悪かった』
  と言う。そう言って罪を背負っちまうから、喧嘩がおきない。
  ところが、あんた方の家庭だと ”善人” ばかりだからいけない。問題が
  起こっても『私は何も悪くない。あいつが悪いんだ!』ってなるから、
  好き勝手に喧嘩やりだすものね」
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この話のドコが感動するんだ?と思われる人もいるかと思います。
そういう人はおそらく、「何でも ”自分のせい” という『自己犠牲の精神』で相手におだてて、争いを避けてるだけじゃないのか?」と思っているからではないでしょうか?

私が感動した理由は、この話は「自分の人生で起こることに ”責任” を持つという『自責の精神』を説いている」と解釈したからです。

今の世の中、不景気や不平等を声高らかに主張する人たちは、「社会が悪い!学校が悪い!政治が悪い!だから私の人生は不幸なんだ」と・・・自分以外の誰かや何かに責任を押し付けて、自分が満足するためだけの要求を繰り返していませんでしょうか?

別に、そういう主張が悪い事だと言っている訳ではありませんが・・・ここで少し、視座を上げて考えてみて欲しいのです。
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我々はどんな立場であれ、家族であれば ”家庭” の、学生であれば ”学校” の、社員であれば ”会社” の、そして国民であれば ”国” という組織を正しく運営するための一員であるという事です。

不平・不満を口にする人は、基本的に『自分を中心に世界を見ている』と私は思います。自分が中心にいると、あらゆる物事の判断が「自分にとっての良い事 or 悪い事」に見えてしまうのです。

そうではなく、視座を上げて『自分も含めて世界を俯瞰(ふかん)して見る』ことで、様々な問題に対して「ひょっとすると、私がこうすれば(こう考えれば)良かったんじゃないか?」という解決策が見えてくるかもしれません。

心理学などでよく聞く言葉ですが、『世の中や他人を変える事はできない。変えられるのは ”自分” と、”他人に対する自分の反応” だけである』というように、まずは無理のない程度に、自分の考え方をポジティブに切り替えてみてはどうでしょうか。
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最後に、繰り返しになりますが、天風先生の言う ”自分は悪人” 思考は自己犠牲の考え方ではなく、『自分の周りで起こる物事に対して責任を持つ』ことが大切だという事です。(あくまで私の解釈です)

常に1歩引いた位置から、自分も含めて全体を客観的に見ることで、無駄な争いを避ける事ができるかもしれません。推理小説で例えると、「実は私が犯人でした!」みたいな展開になるような、意外性のある結末も面白いですね。

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