気持ちは、本人が思っている以上に細かいところににじみ出ます。
とくに「苦手」「嫌い」という感情は、隠しているつもりでも行動の端々に現れやすいものです。
たとえば、会話のとき。
表面上はきちんと返事をしていても、相づちが一拍遅れる、声のトーンが少し低くなる、語尾が短く強くなる。ほんのわずかな違いですが、受け取る側には冷たさとして伝わります。
視線もわかりやすいサインです。目を合わせているつもりでも、実際にはすぐに逸らしていたり、相手の顔ではなく別の場所を見ていたりする。
逆に好きな相手には自然と視線が長く留まるので、その差は無意識でもはっきり出ます。
体の向きや距離感も正直です。足先や体がわずかに外側を向いている、椅子を少し引いて座る、必要以上に距離を取る。これも本人は無意識ですが「近づきたくない」という気持ちがそのまま形になっています。
動作の雑さも見逃せません。物を渡すときにそっと手渡しせず、机に置くようにする、あるいは軽く滑らせるように渡す。書類を差し出す角度がぶっきらぼうになる。こうした小さな扱いの差に、その人への温度がそのまま出ます。
さらに、話を聞く姿勢にも現れます。相手が話しているときにうなずきが少ない、途中で話を切る、別の作業をしながら聞く。形式上は「聞いている」状態でも、関心の薄さは隠せません。
怖いのは、こうしたサインは一つひとつは小さくても、相手は全体として感じ取るという点です。
「なんとなく冷たい」「距離を感じる」という印象になり、それが「嫌われているのかもしれない」という確信に変わります。
その結果、相手の態度も変わります。よそよそしくなったり、防御的になったり、場合によっては露骨に距離を取られることもあるでしょう。でもそのきっかけは、最初に自分が抱いた感情だった、ということは少なくありません。
「私は普通に接している」と思っていても、その“普通”の中に感情はしっかり混ざっています。だからこそ、人間関係を変えたいときは、行動よりも、自分の中の感情の向きに目を向けなければならないのです。
態度はコントロールできます。でも、その前に気持ちを自覚すること。それが、関係をこじらせないためのいちばんの近道です。
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