【パチンコ依存末路】闇金融がヤバ過ぎた実話

記事
コラム
みなさんこんばんは(^^)/

今回は、闇金融の話になります。


結構ダークな内容になっていますが、
リアルに恐怖を感じて頂けたら嬉しいです。

パチンコ三昧の大学生


かれこれ20年近く前のこと…


当時、大学生の私は学校にも行かず
連日連夜、パチンコ店に通う日々を過ごしていました。


その頃のパチンコやスロットは
いわゆる「連チャン機」や「爆裂機」時代で
パチだけで食っていけるほどの最盛期でした。


古き良き時代だったかどうかは分かりませんが、
ある意味で夢のある時代だったのかもしれません。


朝一からパチ屋に並んで
お目当ての台を終日打つといった
今考えればとんでもない生活をしていました。


将来のことなんて何も考えず、そして考えようともせず、
今楽しいことを思いっきり楽しむ。


そういう日々を過ごしていました。


この頃のパチンコは
本当に出る時はめちゃくちゃ出る仕様で
数時間で10万円勝ち、20万円勝ちは当たり前のように
起こっていたわけです。


しかし、当然それとは逆に、
5万10万と簡単に無くなることもしばしば。


勝っている時は豪遊し
負けている時はとことんお金がない。


そんな格差が激しい生活をしていたのです。


負けた時にいつも思っていたことがあります。

「次は勝てる!」
「負けても次勝てば問題ない!」
「この台が爆発してくれれば…」


相当ヤバい思考ですね。


そして、目の前の“はした金”に目がくらみ
お金の重みが分からなくなっていました。


アルバイトの時給を考えてみてください。


良くても1000円前後。


1日一生懸命働いても
10,000円いくかいかないかです。


でも、パチンコで勝てる時は
数時間で10万円、20万円だって可能です。


アルバイト先で知り合った仲の良かった友人は、
スロットの“サラ金”を打って
大きなお金を作りそのまま辞めてしまいました…。


1日で100万円勝ったとの噂でした。


それほど当時のパチンコは
ギャンブル性が高い機種ばかり。


でもそんなギャンブルは甘いものではなく
負ける日が必ずやってきます。


しかも負け始めるともう止まりません。


「次は勝てる!」


多くの人は、パチンコに
マインドコントロールされています。


必ず大きく勝てると思い込み、
多額の現金をサンドに投入します。


そしてすぐに、お金が底をつきます。
しかも、生活が出来ないくらいに。

消費者金融6社からの借金


お金が全くなくなると
日本では生きていけないのです。


私は学生だったので甘えていたのはあります…。


何とか親の助けをかりながら
パチンコでお金をすっても、
生き延びることが出来ました。


「もうパチンコなんて辞めよう…」


そう誓うのですが、またすぐに
パチンコ店に足が勝手に向かいます。


本当に病気ですね。


これが依存症というやつです。


そしてまた同じことを繰り返していきます。


親にばかりは頼めないと、
今度は友人にお金を借ります。


お金をいつも「貸して貸して」なんて言う友人とは
やっぱり付き合いたくはないですよね。


徐々に友人とも距離ができます。


こうやって、パチンコにハマっている人は
どんどん孤独になっていくのです。


そして、今度はお金を借りる人がいなくなり、
しょうがなく消費者金融に借りることになります。


〇コム、〇イフ〇、〇富〇などなど。


昔の消費者金融のほとんどは
年利30%以上でしたので、
中々返済できる人はいません。


そして、パチンコ資金を作るため、返済金のため
雪だるま式に借金は増え続けます。


私も最初は10万円からスタートし、
消費者金融からの甘い言葉に乗ってしまい…。


「〇〇さん、50万円まで増額できますよ。」

「使う予定ないんですよね。」

「大丈夫です。必要な時にご利用ください。」


気付けばカード6枚…、借金総額160万円でした。


最後の方は、元金だけ支払い、
その元金すらも借り入れる状況でした。


永遠に終わることのない返済地獄…。


これは最初にお金を借りてから
ほんの数年の出来事です。


借金は膨れ上がると言われますが、
本当に限界までどんどん増えていきました。


こうなると、いつも考えることは
返済金のことばかり。


勉強している時も、バイトしている時も、眠っている時も
何をしていてもお金のことが頭から離れません。


自転車操業しているので、
本当に日々余裕がない状態でした。


そして、生活はすでに破綻。
電気やガス、水道までも
止められることもよくありました。


ガス、電気、水道の順番に止められることを
ご存知の方はいるでしょうか?


水は本当に最後の最後です。


その水道すらも止められた経験があります。


死を意識したのはこの頃くらいでした。


先ほども言いましたが、
日本人として生きていくにはお金が必要です。


消費者金融6社から借りているため、
もうほとんどの金融屋がお金を貸してくれませんでした。


しかも最初は元金さえ返済すれば
その元金を借りられていたのですが、
そのお金さえ借りられないようになっていました。


つまり、私はブラックリスト入りしていたのです。


まさか自分が多重債務者になるとは
想像すらしていませんでした。


ここで初めて自分がしてきたことの
愚かさを感じることになります。


気付くのが遅すぎました。もうすでに手遅れでした。


自殺を考えることも何度もありましたが、
それでも死ぬことが出来ず、
情けない自分と向き合うのが本当に辛かったです。


当時はこういった人の自殺が
問題視され始めていました。

闇金融屋とのやり取り一部始終


お金に困って食べるのにも苦労しました。


水分だけで数日過ごしたこともあります。


こんな危機的な状況になると
人は冷静な判断力すら失ってしまうのです。


誰にも金銭的に頼るすべがなくなり、途方に暮れている時
目の前に一つの光が差し込んできたのでした。


「今すぐお金が必要な方!審査不要で20万円まで!
他者を断られた方でも大丈夫!」


駅の公衆電話BOXに、そう書かれていました。
090金融、つまり闇金融屋です。


怪しいという感覚はもちろんありましたが、
それでも藁をも掴む思いで電話しました。


「はい、もしもし」

「もしもし、あのぉ…融資をお願いしたのですが…」

「おいくら希望ですか?」

「10万借りたいのですが…」

「わかりました〇〇さん、審査したのち直ぐに折り返しますので
しばらくお待ちください。すぐかけ直します。」


あれ…審査ないって書いてあったのに…やっぱり審査あるんだ…。
融資してもらえなかったらどうしよう…。


不安になりながら、待つこと10分。


「〇〇さんお待たせしました。申し訳ないのですが、
今回はご融資を見送りとさせて頂きます。」

「あっ…そうですか…」

「ただせっかくお電話して下さったので、
3万円までならご融資できますが、いかがなさいますか?」


10万円借りて、生活を再建しようと考えていただけに
希望額には足りませんが、背に腹は代えられません。


「3万ですか…お願いします!」

「今回は3万円融資の手数料1万5千円引いた
1万5千円のご融資額になります。」

「えっ…1万5千円ですか?」

「〇〇さんはとは初めての取引になりますので、
初回はこちらの金額になります。
取引回数が増えれば融資額も増額できます。
まずは信用を作るという意味でこちらの金額になります。」

「わかりました。」

「まず、ご家族、ご親戚のご住所と連絡先を全て記入して
今からFAXしていただけますか?
確認できましたら、直ぐにお振込みの手配をいたします。」

「わかりました。すぐにFAXします!」


最初に高額の手数料を取ったり、複数の連絡先を送るのに
多少の違和感は感じていました。


しかし、お金を貸してくれる喜びの方が強く
そんな違和感などどうでもよく感じていたのです。


それほど肉体的にも、精神的にも
病んでいました。


連絡先を全て記入し、FAXすると
銀行口座に無事入金されていました。


「これで助かる…」


久しぶりにまともなご飯を食べ
食欲を満たし冷静になると、
とんでもない恐怖感に苛まれます。


10日後には3万を返済しないといけないのです。


「〇〇さん、返済期日は10日後になります。
3万円の返済をお願いします。」


借りた額は、たったの1万5千円で、
返すのは手数料を含め、4万5千円。


ミナミの帝王の銀ちゃんが
とても優しく感じました。


“トイチ”よりも遥かに酷い利子を要求されていたのです。


それでも、数日生き延びることが出来ると
自分に言い聞かせていました。


電気や水道を止められて、
食べるものも何もない状態よりはましです。


しかし、返済日は刻一刻と迫ってきます。


ここでとんでもない行動を取ることになります。

無残にも銀玉は無くなっていく…


借りたお金は命を取り留めるための
大事なお金でした。


しかし返済しないといけないという
心理的な圧迫に耐えられないでいました。


何と、借りたお金を一発逆転を狙って
パチンコに使うことを決意したのです。


極限状態の中で、
あり得ないようなことを考えます。


「数千円で大当たりして大連チャン!」


そうなれば、今の状況を変えられる。


負けたあとのことなんて考えませんでした。


お金が無くなるのは一瞬の出来事でした…。


無残にも玉をはじくことなく
ハンドルのカチカチという音が
心に響き渡ります。


「やってしまった…」


しかし絶望感に浸る余裕すらもうありません。

闇金融に借りると絶対に返済できない


気付けばもう返済日当日。


3万円かえすなんて、普通に考えて無理な話です。


そこで少し猶予をもらうため
闇金に電話することにしました。


「あのぉ…少しだけ返済を待ってもらえますか?」

「〇〇さん、話が違うじゃないですか?
〇〇さんがちゃんと返すと言ったからこちらも信用して
お金を貸したんです。
誰からでも借りて今すぐ返してもらえますか?」


だんだんと電話口の金融屋も口調が荒くなってきます。


怖くなり、色々あたってまた電話すると言って
その場は一旦電話を切りました。


借りたものは返すのが当たり前ですが、
どうしても返すあてが見つかりません。


断られるのを前提に、あまり親しくない友人にも
片っ端から電話をかけまくります。


しかも、携帯電話は止められていて
公衆電話からでした。


「大変だろうけど、なんとか頑張って!」

「力になれなくてごめん。」

「相談する相手が違うよ。弁護士にお願いしたら?」

「もう忙しいからかけてこないで!」


この時ほど惨めなものはありませんでした。


話したくもない友人に電話しては断られ、
親しい友人には情けない自分をさらけ出し。


それでも貸してくれる人は一向に見つかりません。


電話BOXで電話している私は、
街ゆく人に異様に映っていたに違いありません。


どうしよう…。


再び絶望へと突き落とされます。


その間も、闇金からの電話が鳴り止みません。


「早く返してください。最悪返せないなら、
親や親せきに電話しますよ。」


これほど怖い脅しはなかったです。


連絡先を複数書かされた理由も
この時やっと理解できました。


自分だけならまだしも、
何も関係のない人を巻き添えにするのは
どうしても許せなかったのです。


そんなことをされるくらいなら、
死んだ方がましだとも考えました。


しかし、私は救われました。


昔アルバイトでお世話になっていた
よくパチンコを一緒に打っていた先輩でした。


「もう二度と闇金には手を出すなよ。
俺に返すのはいつでもいいから。」


そう言って、現金8万円をくれました。


今でもその先輩には感謝しても感謝しきれません。


パチンコにハマると、
必ず金銭的に苦しくなります。


その時に、闇金に手を出すと
更に身動きが取れなくなります。


そうなる前に、
パチンコの依存から抜け出すべきです。


誰かに相談すべきです。


その後の私は
司法書士にお願いして
債務整理をすることになります。



少し長くなりましたが、
依存の人には役に立つ話だと思うので
またこういう話もしていきたいと思います。


最後までご覧いただきまして
ありがとうございました。


それではまた^^



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