「働き方改革」という言葉を聞いたことがないビジネスパーソンは、ほぼいないのではないでしょうか。
残業時間の上限が決められたり、有休取得が推奨されたり、働く時間そのものを見直す動きは、たしかに進んできました。
つい先日書いた記事の話にもなりますが、残業「月45時間」への一律指導も、今月なくなったばかり。
働き方はこうして少しずつ変化していくのに、「休み方改革」という言葉は、いまだにほとんど聞いたことがありません。
働く時間を減らす仕組みはあっても、増えたはずのその時間をどう過ごすか、については、誰も教えてくれない。
知り合いに、会社の制度が変わって急に3連休をもらった人がいます。
最初は喜んでいたのに、いざ休みが始まると「何していいかわからない」と結局家でゴロゴロして終わってしまい、「暇すぎて逆に落ち込んだ」と笑っていました。
笑い話のようで、これ、結構根が深い話だと思うんです。
だって、休みが少ないと嘆きながら、いざ休みが増えてもうまく使えない。
これって結局、休み方を知らないから、休みが増えようが減らされようが、あまり本質は変わらないんじゃないかと思うんです。
本来、働き方と休み方って表裏一体のはずなんですよね。
「ワークライフバランス」というと、どちらかを我慢したり、セーブしたりしてバランスを取るイメージがありますが、そうじゃなくて。
キャリアを充実させることと、休養が自分にちゃんといい影響を与えるようにすること、その両方がめいっぱい満たされて、はじめて理想のライフデザインは叶うはずです。
なのに、働き方にばかり目がいって、休み方の中身は各自にお任せ。
真面目な人ほど、空いた時間で何をしていいかわからず、結局スマホを眺めて終わったり、逆に予定を詰め込みすぎて前より疲れていたり。
それで無理やりバランスを取ろうとするから、どこかいびつな形になってしまう。
学校でも、頑張り方や努力の仕方は教わっても、休み方を教わった記憶はありません。
だから多くの人が、休み方を誰からも教わらずに大人になる。
制度で時間を作ることと、その時間を使いこなせることは、まったく別の話なのに、なぜか同じものとして扱われてしまっている気がします。
高性能なパソコンを買ったのに、結局ブラウザとメールくらいしか使っていない、なんて話もありますよね。宝の持ち腐れなのは、性能が足りないからじゃなくて、使い方を知らないから。
っていうのは私のことで(笑)、学生時代にパソコンを買おうとして、マニアみたいな人に聞いちゃってDellをお勧めされて買ったけど、アナログな私には全く意味不明でした…
休み方も、たぶんそれと同じ感じ。せっかくあるのに、分からなくて使えない。
あとは、働くことに一生懸命な時代が、ちょっと長すぎたのかもしれません。
もちろんそれは、日本が経済成長していくために必要な時期だったと思います。
ただ、AIの台頭を見ていても、時代は確実に変わってきていて。
だとしたら、働き方改革だけを掲げている場合じゃなく、休み方も同時にアップデートしていく必要があるはず。
働き方は制度として変えられても、休み方は誰かが決めてくれるものじゃない。
自分の休み方は、自分で設計するしかないんです。
つまり、これがレストデザインっていうことです。
じゃあ、なんで私たちはこんなに休み方が下手なんだろう。
次回は、その理由をちょっと違う角度から掘り下げてみようと思います。