実は、「休み方」だけ学校で教わっていない

実は、「休み方」だけ学校で教わっていない

記事
コラム

前回の話題からの延長なんですが、「休み方を教わった記憶がない」っていう話、もう少し掘り下げてみたいと思います。

健康って、運動・栄養・休養の3つでできてるって、言われています。
いわゆる「健康の3本柱」ってやつです。

このうち2つには、ちゃんと専門の授業があるんです。
思い出してみてください、運動は体育、栄養は家庭科。
子どもの頃から、体の動かし方や食事の栄養バランスについては、授業として教わってきました。
だから大人になっても、運動を習慣にしてる人や、栄養を気にして自炊してる人は結構いますよね。

でも、休養だけ、授業がないんですよ。
健康の3本柱のうち1本だけ、教育のカリキュラムから外れてるんです。
正確に言うと、保健の授業で「休養や睡眠も大事」って一言だけ触れられることはあります。
でも、体育みたいに実際に体を動かして練習したり、家庭科みたいに実際に作って身につけたりする科目には、休養だけなっていないんですよね。

これ、なんか変ですよね。同じくらい大事な要素のはずなのに、なぜか休養だけ「教わるものじゃなくて、勝手に身につくもの」みたいな扱いになっている。

なんでこうなったのか、はっきりした理由は私にもわかりません。
ここからは憶測ですが。

たぶん当時は、今と働き方そのものが違ったんだと思います。
この教育カリキュラムが作られたのは、肉体労働が主流だった時代。
今みたいに情報が溢れているわけでも、人間関係がこんなに複雑だったわけでもなくて、疲れといえば主に体の疲れでした。
だから「たくさん寝ましょう」くらいで、実はそれで十分だった。
体を休めて回復させる、というシンプルな話で完結していたから、そこから先の深い知識までは必要とされなかったんだと思います。

でも今は、時代も働き方も価値観もすっかり変わりました。
休むことを一度もちゃんと学ばずに育った私たちは、その変化にうまく対応できずにいるのかもしれません。

もうひとつ考えられるのは、休むことって「頑張らないこと」に見えやすいから、あえて教える対象にしにくかったんじゃないか、ということ。
経済成長を目指して国全体で頑張ろうとしていた当時の日本の空気とも、そもそも相性が悪かったんだと思います。
体育も家庭科も「頑張って上達する」科目だから教えやすいけど、休養は「頑張らなくていい」を教える科目になってしまう。

だから、休み方が下手なのは、あなたの性格や根性の問題じゃないんです。
単純に、教わってないから。
宿題も、テストも、あったのは体育と家庭科の方だけ。
休むことについては、そんなのなかった気がします。

運動や栄養と同じように、休養にも、ちゃんとした知識や技術があります。
私が「レストデザイン」という考え方を伝えているのは、この抜け落ちた3本目の柱を、ちゃんと学べるものとして取り戻したいからなんです。

いつか、休養が体育や家庭科と同じくらい当たり前の教育になったらいいなと思っています。
それまでは、大人になった私たちが、自分で少しずつ学び直していくしかないのかもしれません。

あなたは、休み方をちゃんと教わった記憶、ありますか?
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す