頑張り屋さんが、ある日突然、糸が切れたみたいに動けなくなる。
それこそ、突然会社を休職したり、離職したり。
そんな話を聞いたことはありませんか。
側から見ると本当に「突然」に見えるんですが、実はそこに至るまでに、小さな疲労やモチベーションの低下が、じわじわ積み重なっていることがほとんどです。
もちろん人によって違うと思うんですが、最初はちょっとした疲労感や、やる気の低下を感じ始めます。
「あれ?」って思う瞬間があるはずなんです。
でも、日常は待ってくれません。
仕事は積まれているし、やらなきゃいけないことは変わらずある。
だから、その違和感を抱えたまま、とりあえず頑張ってしまう。
そうしているうちに、少しずつ気持ちがついてこなくなってきます。
ちょっとしたことでイライラしたり、前は楽しかったはずのことに、気持ちが動かなくなったり。
そのうち、体や行動の方にも変化が出てきます。
いつもなら5分で終わる作業に、なぜか異様に時間がかかる。
朝、布団から出るのが前よりずっと重い。
ちょっとした連絡を返すのすら、億劫に感じる。
そういう小さな変化が、何日も何週間も前から、静かに始まっているんです。
こういう状態がずっと続いて、限界を越えてしまうと、いわゆる"燃え尽き"とも言われたり。
本人としては、いつも通り頑張り続けていただけのつもりなのに、気づいたら何もやる気が起きなくなっていた、というパターンが多いみたいで。
ここから先は、専門的な知識というより、私自身の実体験と、レストデザインとしての視点からのお話。
私は医療や心理の専門家ではないので、診断や治療についてお話しできる立場ではありません。
実は、お風呂に入らなくなる、いわゆる"風呂キャン"も、人によっては不調のサインだったりします。
最初は「今日は疲れてるから、まあいいか」くらいの感覚だったはずなのに、気づけば「お風呂に入ることそのものが、もうどうでもいい」に変わっている。
これって、外にいる間は、笑顔で頑張って"いつも通りの自分"を保っているからなんじゃないかと思います。
だから、家に帰って一人になった瞬間、その頑張りがふっと途切れて、無気力になる。
誰にも見られていないから、自分のことなんてもうどうでもよくなってしまうんです。
そこからさらに進むと、食事が摂れなくなったり、眠れなくなったりする段階に入ることもあります。
それなのに、外では一生懸命頑張り続けちゃうんです。
心も体も、もうボロボロなのに。
本人は、実はそのことに気づいていない…というより、気づいてしまったらそこで何かが終わってしまう感覚を、薄々わかっているんだと思います。
だから、怖くて止まれない。
そして、ある日、強制終了がかかることがあります。
実はこの一連の流れを経て、私はかつてうつ病になりました。
だからこそ思うんですが、燃え尽きが「ある日突然」に見えるのは、その前の小さなサインを、本人が一番見過ごしやすいからなんじゃないかということです。
頑張っている人ほど、自分の不調に気づくより先に、頑張ることの方を優先してしまう。
だから、大きく崩れる前の、ささやかな違和感の方を大事にしてほしいなと思います。
それに気づいて、早めに休む。
それだけで、防げるものも、きっとあるはずです。
休むことは、もちろん戦略的にも使えます。
でも状況や環境によっては、自分を守るためにも使えます。
休みはいつだってあなたの味方なんです。
もし今、「しんどいかも」って思っている人がいるなら、これからも一緒に生きていく自分のために、ほんの少しでもおやすみさせてあげませんか。
あなたが壊れてしまう前に。
何よりも大切なのは、あなたの心と体が元気であることですからね。