「いくら頑張っても、まったく思い通りにいかない」
日々の活動の中で、そんな理不尽な状況にぶつかって、心の中に「フラストレーション」がどんどん溜まっていくことがありますよね。
私自身、一生懸命に向き合っているときほど、このモヤモヤが膨らんで爆発しそうになる瞬間を何度も経験してきました。
心理学でいうフラストレーションとは、「ゴールに向かって進んでいるのに、障害物に邪魔されて欲求が満たされない状態」のこと。
真面目に取り組んでいるときほど、無意識に「これだけ動いたんだから、このくらいの結果は出るはず」という期待を持っているものです。
だからこそ、自分の力ではどうにもできない環境の仕組みや、周りのマイペースさに進行を遮られると、行き場のない焦りや虚しさが心の中に一気に蓄積されていきます。
この苦しい状態が限界を迎えると、心は自分を守るために「フラストレーション回避」という自己防衛の動きを始めます。
パンクしそうな心をパッと解放しようとする、無意識の反応です。
私の場合、この回避行動が始まると、つい内省の刃を自分自身に向けてしまう癖がありました。
「私のやり方に問題があるのかな」「もっと別の工夫をしないといけないのかな」と自分を責めてしまうんです。
そうやって自分を追い詰めることで、コントロールできない外側の理不尽さから目を背け、「自分がもっと頑張ればこの状況を変えられるはずだ」と思い込もうとしていたのだと、後になって気づきました。
あるいは、「もう何もかも嫌だ!」とすべてを投げ出してしまいたくなる衝動も、これ以上傷つかないために心が一歩引こうとしている、正当な防衛手段でした。
こうした心の浮き沈みを身をもって経験して分かったのは、フラストレーションを感じること自体は、それだけ物事に真摯に向き合っている証拠だということです。
心が「わーっ」と一杯一杯になっているときは、無理にその壁を突き破ろうと力む必要はありません。
むしろ、「今はこれ以上エネルギーを使っちゃダメだ」という心が発したフラストレーション回避のサインに、素直に従うことが一番大切なんだと思うようになりました。
自分ではコントロールできないサイトの仕組みや、他人の態度にエネルギーを注ぐのを一度やめてみる。日々の最低限のことだけを淡々とこなしたら、残りのエネルギーは自分の心と体を穏やかに保つためだけに使う。
そうやって外側への出力を抑えて、自分のためにエネルギーを使い直すことこそが、結果的に一番安全で、現実的な心の守り方になるのだと実感しています。