失恋すると、周りはこう言うかもしれない。
「もう忘れなよ。」
「次に行けばいい。」
「もっと良い人がいるよ。」
きっと悪気はないと思う。
むしろ励まそうとしてくれている、優しさを感じる。
けれど、その言葉が苦しく感じることがあるよね。
なぜなら、忘れられないから。
失恋した後も、ふと相手を思い出してしまう。
一緒に歩いた道。
何気ない会話。
笑った顔。
もう終わったはずなのに、心だけが取り残されたような気がする。
「こんなに引きずるなんておかしいのかな。」
「早く忘れなけれなきゃ・・」
と。
でもね、本当に忘れられないことは悪いことなのかな。
ちょっと立ち止まって考えてみたいんだ。
私たちは恋をすると、その人だけを好きになるわけではないんだ。
その人と過ごす時間を好きになる。
その人と描く未来を好きになる。
その人といる自分を好きになる。
だから失恋は、単に一人の人を失うことではないと思う。
自分の一部が欠けたように感じることがある。
もしそうだとしたら、すぐに忘れられないのは自然なことかもしれないね。
その気持ちわかるよ。だって大切だったものを失ったのだから・・
悲しいのも当然。
寂しいのも当然。
忘れられないのも当然なんだ。
もちろん、苦しみ続けることが良いと言いたいわけじゃないよ。
ただ、「忘れられない自分」を責める必要もないと思うんだ。
あなたは、失恋そのものより、
忘れられない自分に苦しんでいる。
「まだ好きなの?」
「まだ引きずっているの?」
そんな言葉を向けられるたびに、
自分がおかしいような気がしてくる。
けれど、本当にそうなのかな。
もしかすると必要なのは、
無理に忘れることではなく、
なぜ忘れられないのかを見つめることなのかもしれないよ。
相手が好きなのか。
失った未来が悲しいのか。
あの頃の自分に戻りたいのか。
寂しさを埋めたいのか。
その答えは人によって違うから。
私は、「忘れなさい」とも
「忘れなくていい」とも言えない。
ただ一つ言えるのは、
忘れられない気持ちには、きっと理由があるということなんだ。
その理由に気づいた時、
苦しさの見え方も少し変わるのかもしれないから。
もし今、忘れられない恋を抱えているなら。
無理に前を向こうとしなくていいんだよ。
まずは、その気持ちを言葉にしてみましょう。
忘れられない理由を一緒に探してみることで、
本当は何が一番苦しかったのか?
何が一番大事だったのかが見えて来るはずだよ。