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上杉浄寂と申します。
埼玉県内の寺院にて住職を務めております。
今回は、この「住職」という職業についてお話ししたいと思います。
住職という話をすると、「住職とはどんな仕事をするのか?」とか、「どうやったら住職になれるのか?」といったご質問をいただきます。
住職という名前の知名度は高いものの、実際に何者なのかという点はあまり認知されておらず、少し珍しい職業のように思います。また、宗教というイメージも相まって、少し近寄りがたい人物という印象もあるようです。
私は、お寺で生まれて育ち、住職だった父親の後を継ぎ、今から10年前に住職となりました。
住職は先祖代々受け継がれることが多いものですが、子孫だからといって当然に成るものではありません。
住職になるには、その前提として「僧侶」にならなければなりません。僧侶になるには、その宗派の定める修行を経て、僧侶の資格を取得します。そして、僧侶として一定期間従事した後、寺院の承認と手続きを経て「住職」に就任します。
つまり、僧侶は”資格”であって、住職は”地位”ということです。僧侶の資格を有する者が住職という地位に就任することで、その者が「住職」と呼ばれるようになります。
住職の仕事は意外と幅広くあります。普段は、依頼に応じて現地に赴き葬儀や法要の読経を行い、院内では本堂や墓地の管理を行います。また、地域行事に招かれることも多く、そこでは宗派の教えを伝えることが役目となります。当然ではありますが、宗教人としての活動が主となります。
もっとも、宗教とは関係のない活動を行うこともあります。寺院も法人であるため、普通の企業と同様に利用される「お客様」がいなくては成り立ちません。寺院といえども経営面の課題もあるため、いかに多くの人に寺院を利用してもらうかといった広報活動も欠かせない仕事のひとつです。
そんな中、就任当時の私は、少しでも多くの人に寺院を認知してもらえるよう、生まれ持って有していた霊視能力を生かして、悩んでおられる方の相談に応じる対面での霊視鑑定を始めました。
それから10年が経過し、これまで特にホームページ等を設けなくても、リピーター様やその紹介によって多くの相談を受けることになりました。
その際に感じたこととしては、悩まれている方の大半が恋愛関係で悩まれていることでした。結婚や復縁をはじめ、中には不倫で悩み苦しまれている方が私のもとに懺悔に訪れて来られたこともありました。
また、紹介を受けたものの、寺院のある埼玉県から遠方の方であって、相談したくても相談に行けないというお話もいただきました。正直申しまして、霊視鑑定にそこまで需要があると想定しておりませんでした。
そこで、多くの方が悩まれている恋愛相談について、遠方の方でも気軽に相談できる機会を作ろうと考え、2026年4月より、電話での霊視鑑定を開始しました。
当初は「寺院を知ってもらうため」に広報活動の一環として始めた霊視鑑定ですが、今では寺院の活動とは別の独立したものとして、ひとりでも多くの人の手助けになりたいという想いで電話での霊視鑑定を行なっています。
このように、住職は宗教活動以外にも、いち私人として人の役に立てる活動を行っております。住職は宗教人ではありますが、宗教に興味のない方にとっても親和的な職業です。
悩んだときにみなさんが相談するカウンセラーや占い師などと同様に、少しでも多くの方に住職という職業が身近な存在と感じていただければ幸いです。