そのままで在るということ 〜何も足さない静けさの中で〜
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ここまで、
気づき、揺れ、手放し、
そして委ねるという流れを辿ってきました。
その先で、
ふと訪れる感覚があります。
それは
「もう何も足さなくていいのかもしれない」
という、とても静かな感覚です。
何かを変えなければ。
もっと良くならなければ。
まだ足りていない気がする。
そう感じていた時期も、
きっとあったのではないでしょうか。
それもすべて、
自然なプロセスの中にあります。
でも、
いくつもの体験を通して、
少しずつ気づいていくことがあります。
それは
何かを付け加えなくても、
何かになろうとしなくても、
すでに在るものの中に、
満ちている感覚がある、ということです。
それは特別な状態ではなく、
どこかとてもシンプルで、
静かな在り方。
例えば
風がただ吹いているように、
光がただそこにあるように、
理由もなく、
意味づけもなく、
ただ「在る」という感覚。
そこには、
良い・悪いの判断も、
比べる視点も、
どこか遠くへ溶けていきます。
そして不思議なことに、
その「何も足さない在り方」に触れたとき、
逆に、
必要なものは
自然と満ちていくような感覚が
生まれていきます。
頑張って手に入れるのではなく、
気づいたらそこにある。
満たそうとしなくても、
すでに満ちている。
そんな静かな安心です。
もちろん、
日常の中で揺れることもあります。
何かを求めたり、
不安になったり、
比べてしまう瞬間もあるかもしれません。
でもそれもまた、
否定する必要はありません。
どんな状態であっても、
「そのままで在る」という土台は、
いつでもあなたの中にあります。
そこに戻ろうとしなくても、
実は一度も
離れてはいないのかもしれません。
ただ、
少し思い出すだけ。
「今、ここにいる」という感覚に、
そっと意識を向けるだけ。
それだけで、
内側の静けさは、
やわらかく広がっていきます。
そしてその静けさの中で
何かを変えようとしなくても、
必要な変化は自然に起き、
何かを得ようとしなくても、
必要なものは巡ってきます。
それは、
努力やコントロールとは違う、
もっと深いところでの調和。
だから今日も
何かを足そうとする前に、
ほんの少しだけ立ち止まってみてください。
そして、
すでにここに在るものに、
やさしく気づいてみてください。
あなたはすでに、
どこへも向かわなくていい場所にいて、
何も足さなくてもいい在り方の中にいます。
その静かな事実は、
いつでも、
変わることなくここにあります。