というわけで、私が今年取り組んでいるマッチングサイトと会員制オンラインサロンの構築講座をスタートします。
お仕事ありがとうございます(笑)
よろしくお願い致します。
こちらこそ、よろしくお願い致します。
この講座はWordPressで作ることを前提としています。
で、まずはじめにどうしてWordPressで作るのか? についてお話します。
なぜなんでしょうか?
まぁまぁ安くできるからです(笑)
安いからですか?(笑)
ということは他の方法ではもっと高くつくのでしょうか?
安いというと語弊があるのでもうちょっと詳しく説明すると、中小規模程度のサイト構築であればWordPressを使うことで色んな工程を省略できるので、省略した分が節約できる、というニュアンスです。
大規模サイトではWordPressは不向きなんです。
んんん? すいません……ちょっとWordPressのことがよく分からなくなってきたのですが、もともとWordPressってなんなのでしょうか?
WordPressはもともとはブログを書くためのツールですね。
しかし、カスタマイズすることでなんか色んなことができるようになります。
じゃあ最強じゃないですか?!
確かに2021年の調査でもウェブ上の4割のサイトはWordPressで、CMSのシェアは6割という調査結果は出ています。
なので最強というのは間違いではないのですが、最恐でもあるんですよね。
う~~~ん、ますます分からない……。
どういうことですか?
要するにWordPressを使うのって予算がないからなんですよ。
ウェブの開発に予算が出せないからWordPressを使ってしまう、というのが本音です。
予算があればWordPressを使わない?
予算があるのであれば、オリジナルのコンテンツマネージメントシステム(CMS)を構築したほうが管理も運営も楽になります。
WordPressを使うのって、エクセルでシューティングゲームを作ったりイラストを描くのに似ています。
できなくはないけれど、もっと別のベストプラクティスがあるわけです。
あーなるほど、分かってきました。
他にも理由はあります。
オリジナルのコンテンツマネージメントシステム(CMS)の構築って時間とお金がかかるんですよ。
例えば、メルカリとかヤフオク!のシステムをいちから開発することを考えてみて下さい。
何人ものプロジェクトメンバーで数ヶ月、数年の時間をかけて構築していきます。人件費だけで億単位で掛かっているはずです。
うわ~~。
そんなに予算はないですよね?
大企業でもなければないでしょうね。
それに大規模システムの構築も今は流行らないんですよ。
予算はあっても大規模システムの構築って流行らないんですか?
昔ほどそういったことが流行らない、やりにくいのはネットのトレンドの移り変わりが早いからなんです。
何年かかけて構築したシステムがローンチした時にはブームは去っていた、なんてことは多々あります。
なので、ある程度動くプロトタイプモデルを作ってすぐにローンチします。
お金を持っている企業ならまだしも、個人や中小零細が大金をかけて構築したシステムが使えない、なんてことになるとダメージが大きいですよね。
あーそれってアプリゲームのバージョンアップに似てますね。
そうですね。
アプリゲームもいきなり完成形を提供するのではなく、ちょっとずつ色んな機能がバージョンアップで追加されていきますよね。
バグなんかもバージョンアップで修正されるので、なにがなんでも不具合をしらみつぶしに探すなんてことはしません。
とにかく、小出しにして前へ前へと進めて行くのが流行りです。
溜め込んで完璧なものを出すよりは、こまめに吐き出すことが大事なんですね~。
そうですね。
あと、ウェブ開発って作ればいいわけじゃなくて、作った後に流行るか流行らないかで生死が決まるんですよね。
ほぼ運ですね。
システムは良くてもいまいち認知度が低くて爆死するサービスは多々ありますからね。
うーーん、ただ作るだけじゃダメなんですね。
「作る」ことだけに予算を使い切ると、作ったあとの運営が失敗します。
お店もオープンが目的ではなく、経営を維持することが目的ですからね。
オープン準備よりオープン後の経営期間の方がずっと長いんですよ。
オープン準備で予算を全て使い切ったらそこで終わりです。
たしかにー。
私だったらオープン準備に時間掛かりすぎて、いつまでたってもオープンできなさそう(汗)
だから、予算がない、時間がない中でプロトタイプ的なものを作る必要に迫られるんですね。
とりあえず完璧ではないけれどローンチしてみて行けるかどうかの判断をする。
行けるなら投資をすればいいし、ダメなら早めに撤退する。
そういう荒削りだけどお試しとかテスト運営ができるのはネットならではですね。
そうなんですよ。
そういったわけで、比較的安く早くできるWordPressが土台に使われることがあるんです。
なるほどー。
WordPressの悪いところってあるのでしょうか?
弱点としてはアクセス数が増えてくるとデータベース周りが重くてモタつくことです。
アクセス数が増えると重くなると?
といってもアクセス数が1日に数百万規模以上のレベルです。
普通のサイトだとそこまで成長するのが大変なので、ほとんどの人には関係がないかもしれません。
で、元々がブログ用なので、ある目的のために最適化されているわけではないんですよね。
なので、アクセス数が増えてくると表示に時間がかかるんですね。
私には関係がないレベルですね(汗)
大規模サイトはアクセス数が数百万アクセス以上はあるので、普通のサーバーでは負荷には耐えられないんですよ。
なので、AWSのような特殊なサーバーを借りることになります。
AWSってなんですか?
あのアマゾンがやっているウェブサービスです。
アマゾンってサーバーもやってるんですか?
やってますよ。
絶対サーバーをダウンさせたくない場合は、その負荷に耐えられる特殊なサーバーを借りることになります。
で、絶対落ちないサーバーというのは定額制ではなく、従量課金制だったりすることが多いんですね。
へー知りませんでした!
ですよね。我々が普段借りているサーバーというのは定額制なので、毎月数千円で済みます。
ある程度の負荷までは使い放題なんです。
従量課金制だったら節約しないとですね。
ということは、データ周りが軽いか重いかで、1ヶ月の家賃にめちゃくちゃ違いが出るんですよ。
残念ながら大規模サイトでWordPressが使われない理由はセキュリティの面もありますが、データ処理効率が悪すぎてサーバー代が掛かりすぎるのが理由です。
私にも理解できました!
1ヶ月クーラーをフルパワーでつけっぱなしにしていたら、いくらになるか想像してみてください。
1ヶ月間24時間ずっと国際通話をし続けていたら、いくらになるか想像してみてください。
うっ考えただけでめまいが……。
従量課金の怖さというのはそういうことです。
ハッカー集団にサイバー攻撃を必ず受けます。
サイトの利益は一瞬にして吹き飛びます。
従量課金制こわっ!!
繰り返しになりますが、この話は大規模サイトの場合です。
なので99%の人には関係がない話です。
店舗をオープンするのに、わざわざ大規模ショッピングモールから作る人はいないように、大抵の人は小規模サイトのままではないかなと。
ですよね。なんかそれを聞いて安心しました。
1日数十万アクセス以下であれば中小規模サイトに分類されます。
プランと価格によりますが、1日数十万アクセス程度であれば一般的なレンタルサーバーで持ちこたえます。
あー良かった。
それにアクセス数が増えて利用者がいる=儲かっているわけですから、新たにCMSを開発すればいいわけです。
最初はWordPressで小規模からはじめて、儲かったらオリジナルCMSでサイトリニューアルをする、というのがスマートなやり方です。
ネットではアクセス数が増え過ぎて困ることは一切ないんです。
WordPressで小さく始めて大きく育てるわけですね!
はい。
ただし、WordPressをカスタマイズするというのは、エクセルでシューティングゲームを作るようなものなので、素人にとって一筋縄とは行かないんですね。
だってもともとブログを書くためのものですもんね。
はい。できなくはないけれど、面倒というやつです。
そこで、この講座があるわけです。