伝わる喜び

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 弁護士事務所へ訪問した時の話し。
ベテランの風格漂う男性の先生は、表情を変える事が殆どなく、淡々と話しを進める方でした。私の話しを遮る事も度々で『余計な話しをしてしまったかな』『私の話しをきちんと聞いてくれているのかな?』と少々不安にもなったのですが、何故だか嫌な気持ちはせず帰宅しました。

 驚いたのは数日後、再訪問した時です。
先生は、メモにも残されていない様な私の言葉まで覚えていたのです。
振り返れば、初対面の日、緊張の中、限られた時間で私はきちんと話しができるか不安でした。でも、先生主導で話しが進み、必要な事や疑問など全て自然と聞きだされていた様で、最後には悩む時間まで用意されていました。

 話しを遮られた事よりも、自分の気持ちを伝えられた安心感が【嫌な気持ち】を吹き飛ばしていたのでしょう。更に再訪問時に、心の声が漏れ出た様な私の小言まで覚えていてくれた【=聞いてくれていた】事は何より大きな安心に繋がった様に思いました。

 いくら相槌を打っても、話しを聞いていない事がわかれば、不信感しか残らないですよね。

 子ども達も同じです。
『信頼関係ができた』と簡単に言う先生もいますが、それは本当ですか?と聞き返したくなります。
一緒に過ごしているから…とか、話しを聞いてくれるから…とか。

では、極端な話しですが、あなたは1~2ヵ月一緒に働いた同僚にお金を貸せますか?

大袈裟ですが、そうゆう事でもあり、信頼ってそんな簡単なものではないですよ?と問いかけたくもなる訳です。

 では、信頼関係を築く為に何を大切にするか?
ここで、弁護士さんの話しに戻る訳です。

  子ども達にも【想い】があります。そこに気づき、理解と共感をする事が大切です。大人も子どもも、同じなんです。

正しいとか、何を言っているか解らないとか。そんな事はどうでもいい。何とか伝えようと、様々な形で自分の想いを訴える子の言葉を見つけ、受け止めてあげる。
だからよく、保育士は子ども達の言葉を繰り返します。
『・・・・いや・・・・・』『そっか、イヤだったね』
『〇〇の・・・・』『〇〇ちゃんのだもんね』    etc

自分の発した言葉を、先生も発する事は、一番解りやすく『聞いているよ』が伝わる方法なんですよね。

 では、何も言ってくれない子は?
となると【時と場合(子)による】訳で、説明すると長くなるのですが、
待つ【=子どもにも考える時間】も大切です。とだけ言っておきます。

ただ、子ども達は【空気を読む天才】ですから、何も言わない子や、泣き止めない子の側で『何とかしよう…』と悶々としていたら、いつまで経っても解決どころか、信頼を得る事は難しいかもしれませんね。

困ったとき程、落ち着いて!   です。

いい例が【子守唄】です。
子どもを寝かしつける為の子守唄ですが、寝かしつける側(大人)の為にもなっていると思うのです。
中々寝てくれないと、正直疲れてきますよね。『早く寝てー』なんて思ってしまいますが、その焦りが子どもに伝わってしまい悪循環に繋がっていると思うんです。
(これは、あくまでも私の経験を元に立てた仮説です!!)

でも、子守唄を歌う事で、大人も心が落ち着いて、安心して子どもも眠りに付けるんです。

 話しが少しずれてしまいましたが…
大人も子どもも【想い】があり、それが故に【悩む】訳ですから、話しを聞いてもらうという行為は、関係を築く為にはとても大切な行為なんですよね。

特に、大人にもなれば、自分の想い(考え)に自問自答したりしてしまう訳で、それを聞いてもらえるかどうかは、人生に関わる問題に発展してしまう事もある訳で…。退職者の少ない企業ほど、社員の声に耳を傾けてくれる上司がいる。そんな話しもよく耳にしますよね。

 大切な事は、自分の想いが通る事ではなく、集団の中の一人として、自分の存在を認めてくれているか。

話しを聞いてもらう。という事は、想いを伝えると同時に、自分の存在を確認する事にも繋がっているのかもしれませんね。

 私が、そう考えるのにも、きちんと訳があるのですが、原因?ともなっている【伝わらない上司の話し】も、いつか聞いてもらいたいと思います。笑

思い出すだけで、心がモヤモヤでザワザワするのですが、その経験があったからこそ【伝わる】という事を考えるきっかけにもなったし、私はきちんと話しを聞く【伝わる人】であろうと思うのです。


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