こんにちは!管理栄養士であり、現役トレーナーのアボカドです。
欧州のトップリーグで、日没まで水も食事も摂らないラマダン(断食)期間中にフル出場してゴールを決めるイスラム教徒の選手たちを見て、ふと疑問に思いました。
「スタメンで出て、本当にパフォーマンスは落ちないの?」
私にとって、馴染みの薄かった断食ですが、栄養学の常識から見れば「エネルギー不足で動けない」はず。
そこに隠された身体の神秘を解き明かすべく、「まずは自分でやってみる」実践型の私、自らラマダンを検証してみました!
(初心者なのでトレーニング中、水は飲みました。ムスリムの方すみません。)
驚きの体感:食べていないのに「キレ」が出る!?
そこで感じたのは、予想を裏切る驚きの体感でした。
• フラフラになるはずなのに突如湧き出るエネルギー。
• コンタクトスポーツでのスパーリングで感じる、かつてない「キレ」。
•スパーリング中の 「いつまでも動ける」ような不思議なスタミナ。
「お腹は空いているのに、なぜか体が軽い。前の私、もしかしてキレてなかった……?」
実は私、かつて試合前の減量をした際、当日フラフラになり、パフォーマンスがガタ落ちして大失敗した苦い経験があります。
「減量=動けなくなるもの」ではいけないと思い、クライアントさまの栄養サポートの際も、いかにパフォーマンスを落とさず、減量できるかに重点をおき、バテずに高いパフォーマンスを維持する栄養の取り方に重点をおき取り組んできました。
今回の検証でその「矛盾」の答えが見えてきたんです。
■空腹が呼び覚ます『キレ』の正体
なぜ、食べない方が動ける瞬間があるのか?そこには3つの生理的なメカニズムが関係しています。
1. 脳の「飢餓モード」による覚醒(アドレナリンとオレキシン)
2. 消化エネルギーの節約と血液の分配
3. ケトン体の活用(エネルギー源の切り替え)
■スポーツ栄養学の「矛盾」に挑む:長友選手も実践する戦略
実は、スポーツ栄養学の世界では「練習前に糖質が枯渇している」状態は、本来なら「ありえない」とされるタブーに近いものでした。これまでの常識は「動くなら食べろ。糖質がなければ、車は走れない」だったからです。
しかし、今トップアスリートの間では、あえてこの矛盾を利用する「トレイン・ロウ(Train Low)」という戦略が注目されています。
サッカーの長友佑都選手が「脂質をエネルギーに変える体(ファットアダプト)」を追求しているのは有名な話ですよね。あえて糖質を抑えた状態でトレーニングすることで、細胞内のミトコンドリアを活性化させ、脂肪という「無限の燃料」を使いこなせる身体へと作り変えるのです。
1. 練習時: あえて糖質が少ない状態で、脂質燃焼エンジンを鍛え上げる。
2. 本番(試合): そこに最高のガソリン(糖質)を流し込む。
この「ハイブリッド」な使い分けこそが、持久力スポーツをしている方や、スタミナ不足や減量後のパフォーマンス低下に悩む格闘家やアスリートにとっての一つのヒントになると思っています。
■4回目だから分かった「代謝の記憶」
私は今回で4回目のラマダン実践ですが、
開始1週間ほどでこの「キレ」を感じるようになりました。体には「代謝の記憶」があり、回数を重ねるごとに、体が「あ、あのモードね!」と脂質エンジンに切り替わるスピードが早まるのも面白い発見でした。
もちろん、タイミングや期間など競技によって異なります。専門家の指導あっての実践が必要になりますのでご注意ください。
大切なのは、教科書の正論を理解した上で、「現場で起きている身体の適応をどうマネジメントするか」です。
ただ我慢する減量ではなく、「身体を適応させ、ポテンシャルを最大化する」。
ラマダンという究極のシチュエーションから学んだこの知見を、これからの「サポートに全力で活かしていきます!
【最後に】
現在ココナラでは、「あなた専用の食事戦略」をオーダーメイドで作成するプランを出品しています。
「減量中もキレを維持したい」「ピラティスの効果を最大化したい」という方、24年のキャリアと自らの身体で検証したリアルな知識で、あなたの挑戦をバックアップします!