忍者のおじさん

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私は一人っ子で育った。
戸籍上の兄弟はいるのだが。

しかしながら
子供に懐かれるし
子供と遊ぶのが上手い。

おそらく幼少期、
外で遊ぶ事が多く、

近所の子供たちと、年の差関係なく遊んでいたからかもしれない。

今では考えられないが。

✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼
正月か何かで、
女友達の姉妹宅に招かれたとき、
小学低学年以下の子供たちが5名ぐらいいた。

料理の準備やらで
忙しそうな女性陣のためにも、
子供たちの相手をしてあげることにした。

最初は
トランプなどしていたが
ちょっとしたカードマジックを見せると、子供たちが食いついてきた。

なんか他のも見せて!
キラキラした目でおねだり。

マッチ棒あるかな?

その一言で、
子供たちが一斉にマッチ箱を探しに行く。
(かわいい)

あったよ!

差し出されたマッチ箱を両手で包み
呪文を唱える。

「殷、周、秦、漢、白、発、ちゅん…」
もちろん、適当だ。

そして、
地面にマッチを置き、
手で印を結び、さらに続ける。

子供たちが固唾を飲んで見守っている…

「いもきん、いんきん、バカちんが…すいへーりーべーぼくのふね…」

少し間をおいて、

「喝っ!!………よし。」

子供たち、小さく
「わぁ…」
(かわいい♡)

マッチ箱をおもむろに開け
2本のマッチ棒を取り、
指先にセット。

「オンキリキリバサラウンケンソワカ…オンキリキリバサラ…」

マッチ棒の上に乗せた
もう一本が、触れていないのに
ぴょんぴょん跳ねる。

子供たちは
顔を寄せ合って
覗き込む

「わぁ…」
「なんで?どうして?」

みんな、
ささやくようにつぶやいている。

「実はね…ココだけの話、おじさんは…忍者なの。甲賀の。」

子供たちの羨望の眼差し。
(かわいい♡)

「教えて!教えて!忍者のおじさん!」

忍者のおじさんの誕生だ。

「忍者になるためには、強い体と精神が必要だ」
一つ!
好き嫌いをしないで何でも食べる!
一つ!
むやみに力を見せてはならない!
(今見せたばっかりだが…)

このあと、
受け身の仕方を教えたり
忍者の動作を教えたり…

「敵だっ!伏せろ!」
子供たち、一斉に伏せる。
(かわいい♡)

「準備できたよー」
女性陣が呼びに来た。

全員、畳に伏せている。

「なにしてんの!?」
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食事が始まると
子供たち、ガツガツ食べてる。
(かわいい♡)

食事のあと
「何だっけ、いんきん?バカちん?」

ずっと子供たちの相手をしていた
女性陣の助け舟が来るまで…

✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼
そして
その後、しばらく
“忍者のおじさん”
として、話題にあがったそうだ。

その子たちも、
もう社会人や大学生だ。

ちなみに
今は
“教授”と呼ばれているが。

たまに話す事があるが
やっぱりかわいくて
ほっこりする。

今のスマホを手にした
小学生の前では
“忍者”にも“教授”にも
なれないのかな。

少しさみしい気がした。

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