嵐の夜に

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コラム
今夜は風が強い。

今住んでいる家は
相当に古い建物だ。

リフォームされてはいるが
こんな日は、
家が壊れるのでは?
と思うほどに
ガタガタと音がする。

ここに住むまでは
気が付かなかったが

私は
どうもこの状況が苦手らしい。

原因は三つ考えられる。

その一つは、夜逃げのあとに
住んだ
ボロアパートだ。

ものすごい勢力の台風がきた時
家が壊れた!
と思う程の音がした
頭上に雷が炸裂したかのような。

そして、天井から水が漏れてきた
ポタポタ…というレベルではなく
すべてがびしょ濡れになるほどだった。

阿鼻叫喚だった。

明け方、嵐が止んで
外に出ると
色んなものが散乱していた。

そして、見上げると
2階部分の屋根が
無くなっていた。

見渡すと、
50メートルほど離れた荒地に
屋根が落ちていた。

4棟あるアパートのうち
2棟の屋根が飛ばされていた。
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もう一つ考えられるのは
同じ頃に行ったキャンプだ。

キャンプの計画段階から
不穏な空気だった。

脚が不自由なこともあり、
アウトドアが苦手な母は、絶対行きたくないと言っていた。

それに対して、父親は
絶対に行こうとしていた。

結局、母が折れて
行くことになったが
道中の車内もテントを設営してる時も、
険悪なムードだった。

どんよりした空
冷たい風

そして、深夜の嵐。

テントは半壊、夫婦も半壊。

夜中の3時に嵐の中
撤収。

延々とボヤく母
黙って車を運転する父親
口を失くした私。

それが、私にとっての
初めてのキャンプ。

なぜ、嵐が予想される日でも
決行したのか。

今なら
わかる気がする。

父親は、
血の繋がらない私との
関係を
深めたかったのだ
と、思う。

父親の仕事は、
2日間自由に休めるものでは無かった。

その日しか無いと
思っていたのだろう。

そしてそれが
私への愛情というより

父親を演じたい、という
彼のエゴ
であったことも
今なら、わかる。
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最後に考えられるのは
先日書いた
「前世の記憶」

大型帆船の出来事だ。

原因が何であれ

私に
こびりついた
不安と不快な記憶は
消せそうにない。 

ただ嵐が去るのを
じっと
待つほかない。

幸い
この風が弱くなることを
私は知っている。
あと数時間というところか。

しかし
人生に訪れる嵐に
天気予報などはない。

ただ、
どの嵐も
永遠に続くことは、ない。

それまで…
嵐をやり過ごすまで
また…
嵐のあと
瓦礫だらけの荒野に
立ち尽くしてしまう

そんな人たちの隣で
一緒に
心の瓦礫を片付けて
そっと寄り添える
人間で
ありたいと思う。


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