機械設計者の多くが見落とす「最大の干渉物」

記事
学び
3Dモデルに“存在しない部品”
機械設計あるあるです。
干渉チェック
✔OK
可動範囲
✔OK
強度
✔OK
図面出図。
そして据付当日。
現場から電話が来ます。
「配線通りません」
設計
「え?」
急いで3Dモデルを確認します。
干渉はありません。
もう一度確認します。
そして気づきます。
配線モデルが存在していない。
機械設計で一番干渉するのは「部品ではない」
機械設計を始めたばかりの頃は
こう考えます。
• 部品がぶつからないか
• 可動範囲は問題ないか
• 強度は足りるか
しかし、設備設計で本当に干渉するのは
機械部品ではありません。
干渉するのは
• 配線
• エアホース
• 油圧ホース
• ケーブルベア
• センサー配線
つまり
3Dモデルに存在していないものです。
なぜこのミスが起きるのか
理由はシンプルです。
多くの3Dモデルは
「機械設計者の世界」だけで作られているからです。
実際の設備は
• 機械
• 電気
• 制御
• 配管
• メンテナンス
すべてが重なっています。
しかし設計段階では
機械設計
→ 機械だけ
電気設計
→ 配線だけ
このように
世界が分断されています。
その結果
設計上は成立しているのに
現場では成立しない。
据付現場で起きる現実
現場ではこうなります。
配線が通らない。
するとどうするか。
現場の職人さんが言います。
「ここ削りますね」
「配線こっち回します」
「結束バンドで固定します」
そして設備は動きます。
しかしそれは
設計された設備ではありません。
現場が成立させた設備です。
ベテラン設計者は何を見ているか
経験の浅い設計者は
部品を見ています。
ベテラン設計者は
空間を見ています。
例えばこんなことを考えます。
• このセンサーの配線はどこを通るか
• ケーブルベアはどこまで膨らむか
• エアホースは曲がるスペースがあるか
• メンテナンスで手が入るか
つまり
機械ではなく“設備”を見ている。
このミスを防ぐ3つの方法
① 配線ルートを最初に決める
機械設計の後に
配線を考えると必ず詰みます。
逆です。
最初に配線ルートを決める。
② 配線スペースを設計する
配線は「隙間」に通してはいけません。
配線用の通路を設計する。
これが重要です。
③ 電気設計と早く話す
一番効果があるのはこれです。
電気担当に聞く。
「この配線どこ通りますか?」
これだけで
大きなミスはかなり減ります。
機械設計は「図面を描く仕事」ではない
新人の頃は
機械設計をこう思っています。
図面を描く仕事。
しかし実際は違います。
機械設計は
成立する空間を作る仕事。
部品だけ見ていると
必ずどこかで詰みます。
まとめ
機械設計で一番干渉するのは
部品ではありません。
配線とホースです。
そして厄介なのは
それらが
3Dモデルに存在していないこと。
設備設計は
「見えているもの」を設計する仕事ではありません。
見えていないものを想像する仕事です。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す ココナラコンテンツマーケット ノウハウ記事・テンプレート・デザイン素材はこちら