図面に「任意」と書いた瞬間、責任は設計になる。

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機械設計の現場でよくある話
機械設計の図面には、いろいろな言葉が書かれます。
「適宜」
「参考」
「現地調整」
「任意」
便利な言葉です。
でも、この言葉がトラブルの原因になることがあります。
今回は、実際によくある話です。
溶接ピッチ:任意
設計工数が足りない。
検討する時間もない。
そこで図面に書きました。
「溶接ピッチ:作業者任意」
理由はシンプルです。
細かいピッチを決めると
設計検討が必要になる。
だから
現場判断に任せることにした。
資材のミッション
資材部門のミッションは明確です。
• 少しでも安く
• 少しでも早く
加工メーカーにこう伝えます。
「安く作ってください」
「早く作ってください」
これは資材として
正しい仕事です。
加工メーカーの判断
図面を見る。
「溶接ピッチ:任意」
つまり
自由に決めていい。
当然こう考えます。
「溶接は少ない方が早い」
結果
溶接ピッチは広くなる。
これも
加工メーカーとしては合理的な判断です。
設備が動き出す
そして設備が稼働します。
振動が発生する設備でした。
時間が経つと――
溶接リブが外れ、製品に落下しました。
もちろん大きなクレームです。
誰が悪いのか?
設計
「任意と書いた」
資材
「安く発注した」
加工メーカー
「図面通り作った」
全員
自分の仕事をしただけです。
でも問題が起きると
こう言われます。
「この図面、どうなっているの?」
図面は設計の責任
図面は
設計者が出すものです。
図面に書いた言葉は
すべて意味を持ちます。
「任意」と書けば
本当に任意になります。
設計が意図した任意と
現場が解釈する任意は
まったく違うことがあります。
本当の原因
本当の原因は
設計者のミスでしょうか。
違うと思います。
多くの場合
原因はこれです。
設計工数不足
• 時間がない
• 検討できない
• とりあえず任意
これは多くの会社で
日常的に起きています。
設計とは何か
設計とは
線を引く仕事ではありません。
条件を決める仕事です。
• 強度
• 構造
• 品質
それを言葉と図面で
定義する仕事です。
図面の一言が
品質を決めることがあります。
だから設計の言葉は
とても重い。
もし同じような経験がある方は
多いのではないでしょうか。
「任意」
「適宜」
「現地調整」
この言葉で
トラブルになったことはありませんか。
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