通話を切る直前のあの数秒が、
私はなんだか好き。
「じゃあね」と言ってから、
ほんの少しだけ続く間。
もう終わると分かっているのに
どちらからともなく、すぐには切らない。
あの静かな時間には、
言葉にしきれなかった気持ちが、そっと残っている気がするんだ。
心理学では、
人は“別れ際”に少しだけ緊張すると言われているんだって。
関係が一度区切られる瞬間だから。
またそれぞれの場所に戻っていく瞬間だから。
だからきっと、
無意識のうちに
その間を少しだけ伸ばしてしまうのかもしれない。
でも私は、
あの数秒を「寂しい」とは思わないよ。
もちろん、切りたくないなっていうときは少し切なさはあるけどね。
ただ、むしろ
ちゃんと心が通っていた証のように感じてる。
すぐに切れてしまう関係なら、あの間は生まれない。
少し名残惜しくて
少しだけ笑って
「またね」って言い直したりして。
その小さな余白に、
その時間のあたたかさが残っている。
通話は終わるけれど、安心はちゃんと残る。
あの数秒は、さよならではなく
“ちゃんと繋がっていたね”っていう確認なのかもしれないね。
だから私は、あの数秒を大切にしたいな。