目標はなぜ破綻するのか?
佐藤です。
学校では教わらない社会の生存戦略、今日もお届けします。
今日のテーマは、「なぜ頑張るのに人生が変わらないのか」です。
今回から、新しいシリーズを始めます。
「自分を責めずに現実を変える9ステップ」というテーマで、今回を含めて全10回のコースを配信していきます。
ぜひ再生リストに追加して、順番に聞いてみてください。
あなたにとって役立つ有益な話を、全力でお届けすることをお約束します。
それでは、さっそくスタートしていきましょう。
まず最初に、あなたに質問があります。
あなたは、新年の目標を立てたことがありますか?
「今年こそ痩せるぞ」
「今年こそ副業を始めるぞ」
「今年こそ英語をやるぞ」
ほとんどの方は目標を立てた経験があるはずです。
では、実際にその目標は、今どうなっていますでしょうか。
統計で見ると、実に80%から90%の人が新年の目標に挫折してしまうそうです。
正直なところ、このような統計を出されなくても、ご自身の体感でなんとなく分かりますよね。
これは決して、目標を立てることが良いとか悪いとか、そういった話ではありません。
ですので、ぜひ安心してそのまま聞いていただければと思います。
例えば、1月のスポーツジムは、新しく入会した人でめちゃくちゃ混んでいますよね。
ところが、2月になると嘘みたいにガラガラになってしまいます。
これは海外のメディアやSNSの動画などでもよくバズっていたりするので、もし興味があったら調べてみてください。
ただ、こうなってくると、こういった光景というのはもはや毎年の風物詩なのではないかと思ってしまいますよね。
問題は意志力ではなく「前提」にある
人によっては、「それは意志力の問題でしょう」「根性が足りないから続かないんでしょう」と思われるかもしれません。
しかし、実はそうではないのです。
ここがこのシリーズの核心になります。
私たちが変われないのは、意志力や根性の問題ではありません。
私たち自身の「前提」の問題なのです。
「前」という字に、提出の「提」と書いて前提です。
では、前提とは何でしょうか。
簡単に言うと、「自分はどういう人間だ」という無意識にある思い込みのことです。
例えば、ダイエットをしたいと思っている方がいるとします。
そんな人が取る行動は、実際にジムに通い始めたり、食事制限を始めたりすることです。
それが1週間、2週間と続くと、とても素晴らしい第一歩になりますよね。
ですが、ある日突然、ポテチとビールを買ってしまうわけです。
ぜひ、このポテチとビールを買う光景を想像しながら聞いてみてください。
衝動的にポテチとビールを買い、自分でもなぜ買ったのかよくわからないまま、それを右手でぶら下げて自宅に帰ります。
自宅に着くなり、食事の準備をして、Netflixのスマホアプリを開きます。
その瞬間、あなたのドーパミンは最高潮に達します。
そして次に出る言葉は、「悪魔的だ!」という歓喜の声です。
ですが、食事を終えて冷静になった後、こんな風に思います。
「ああ、また同じことをしてしまった」
「やっぱり自分はダメなんだ」
「なんでこんなことをやってしまったんだろう、本当に愚か者だ」
さて、なぜこのような事件を私たちは招いてしまったのでしょうか。
なぜ、ポテチとビールを買ってしまい、このような所業に至ったのでしょうか。
この一連の行動を突き詰めていくと見えてくる答えがあります。
それは、「自分はどうせ続かない人間だ」という前提が、無意識のうちに動いているからなのです。
脳は無意識の前提を証明したがる
ここまでの話を聞いて、「この人は何を言っているんだ」「自分で買うものも飲むものも、全部自分で選んでいるじゃないか」と思われるかもしれません。
確かにそう思うお気持ちも伝わりますし、私にも理解できるつもりです。
ただ、もしその行動すら、私たちが無意識で選んでいるとしたらどうでしょうか。
自分では意識的に、「私はポテチとビールを買うと決めた」「買うと決めたからコンビニに行った」「今日はNetflixを見ながら飲むぞと決めてやっているんだ」と思うかもしれません。
もともとダイエットをしているにも関わらず、それをすべて無意識にやっているとしたら、どうでしょうか。
今はまだピンとこなくても大丈夫です。
このシリーズを最後までやっていくと、必ず気づけるようになります。
まずは興味本位でも大丈夫ですので、ぜひ最後までついてきていただければと思います。
話を戻しましょう。
我々の脳は、自分自身の前提に一致する行動を自動的に選びます。
「私はどうせ続かない人間だ」という前提が私たちにある限り、脳の働きは止められません。
ある一定の期間が経つと、「ほら、やっぱり続かなかったでしょ」と言わんばかりに、サボる理由を衝動的に探し始めてしまうのです。
アメリカにダン・コーというクリエイターの方がいらっしゃいます。
この方が非常に面白いことを言っています。
「ボディビルダーは、健康食を食べるのに意志力がいると思いますか?」
当然、答えはNOですよね。
ボディビルダーの方にとって、高タンパクで健康的な食事を摂るのは、いたって自然なことです。
逆に、そういった方々にとっては、不健康なものを食べる方が意志力を必要とします。
せっかく大会のためにトレーニングをして体を作っているのに、わざわざ不健康なポテチやビールを選ぶとなれば、そちらの方にこそ意志力を使うわけです。
つまり、私たちの行動というのは、自分自身のアイデンティティが変われば自然とついてくるものなのです。
アイデンティティが変われば行動は自動化される
アイデンティティが変われば、行動は勝手に変わります。
会社の社長が毎朝早起きするのに、特別な意志力がいらないのと同じです。
ランナーの方が走るのに、わざわざ毎朝気合を入れないのと同じです。
ダンサーの方が、ダンスの練習にいちいち気合を入れないのと同じです。
「私はこういう人間だ」というアイデンティティ、つまり前提が、私たちの行動を決めているのです。
私はこれに気づいた時、自分の頭の中で様々な過去の経験がつながり、大きな衝撃を受けました。
私自身、10年弱という長い期間、ずっと自己投資をして学び続けていたのに、自分が望んでいる結果をまったく出せていなかった時期がありました。
頑張っているのに、なぜか苦しい。
目標に近づくために努力しているはずなのに、なぜか毎日が苦しい。
あなたも、もし同じように10年間、ひとつの物事を頑張っている場面を想像してみてください。
自分と同じ先生から学んでいるのに、周りの人たちは1年や3年といった短い期間で次々と結果を出していきます。
その横で、自分自身は10年やっていても目標を達成できません。
後から始めた人たちに、どんどん追い抜かれてしまうのです。
それを想像すると、なんとなくしんどい気持ちになりますよね。
当時の私も最初は、「自分には行動量が足りなかったんだ」「もっと頑張らなきゃ」「もっと勉強しなきゃ」と思っていました。
しかし今にして思えば、問題はそこではなかったのです。
私の中には、「もっと深く理解してからじゃないと動けない」「他者から批判されるのが怖い」「完璧に準備をしてからじゃないと、相手に望む結果を提供できないのではないか」という前提が動いていました。
そのことにようやく気づいたのです。
ですので、頭の中での思考やテストは山ほどやっているのに、実際の市場や現場でのテスト、つまり現実の行動が全然足りていなかったわけです。
これに気づいた時は、謎が解けた嬉しさがある反面、正直軽くショックでもありました。
「なんでもっと早く気づきたかったんだ」と。
自分が前に進めない遅れの正体が、自分の中の前提だったなんて、なんでもっと早く気づかなかったのだろうと感じました。
前提は自分で選んだものではない
当然ですが、過去を取り戻すことはできません。
今から頑張っていくしかないのですが、ここで最も大事なことをお伝えします。
これから一緒にコースを進めていく中で、あなたが私と同じように何かしらの気づきを得た時、またはご自身の今の状況に対して、どうか自分を責めないでください。
前提というのは、決して自分で選んだものではないからです。
子供の頃からの環境や、これまでの人生経験の中で、自然と植え付けられてしまったものです。
つまり、今の望んでいない現状は、あなたが悪いのではありません。
ただ単に、前提を更新する方法を知らなかっただけなのです。
このシリーズでは、全10回を通して、あなたの前提を特定し、望む未来を得るための前提に書き換えて定着させる方法をお伝えします。
ステップバイステップで、具体的にお話ししていきます。
具体的には、全体が4つのフェーズに分かれています。
フェーズ1:発掘
自分の痛み、アンチビジョン、古い前提をすべて引っ張り出す作業を行います。
正直に言って、ここが一番しんどい作業です。
しかし、ここを避けてしまうと、この先何も変わらず、後で後悔する可能性が高い未来を自ら手に入れてしまうことになります。
フェーズ2:覚醒
1日の中で自分の頭の中に自動で浮かんでくる、無意識の思考やパターンを意識化する仕組みを作ります。
フェーズ3:構築
人生をビデオゲームの構造に変換し、具体的な行動計画に落とし込んでいきます。
フェーズ4:定着
毎日5分のリチュアルで、新しい前提を体に染み込ませます。
これは、自分を勝ちモードに入れるためのおまじないのようなものだと思ってください。
厳密には習慣とは違うパラダイムですが、要は自分を良くしていく儀式のようなものです。
細かい言葉の定義よりも、実際にやってみることが大事です。
自分を責めずに現実を変える
これだけは必ず覚えておいてください。
このシリーズの根幹にある考え方は、「自分を責めない」ということです。
私の発信活動のコンセプトでもありますが、自分を責めずに現実を変えることは絶対にできます。
従来の自己啓発や成長系のメソッドは、「もっと反省しろ」「もっと頑張れ」といったアプローチが多いですよね。
皆さんも、これまでにそう言われた経験があるかもしれません。
しかし、それって結局は、「お前は今のままではダメだ」と言っているのと同じなのです。
それを自分で自分に言ってしまっています。
周りから言われれば言われるほど、「自分はもうダメなんだ」「頑張りが足りないんだから、もっとやれ」と、ネガティブなセルフトークを繰り返してしまいます。
すると、どんどん悪い方に引っ張られてしまいます。
ダメな自分を自分で叩き直そうとするから、自分の中でのハードルや基準を上げすぎてしまうのです。
そして余計に自己否定のループに入ってしまい、自分で自分を苦しめ、結果として目的地から遠ざかってしまいます。
私が取るアプローチは全く違います。
変化というのは、ダメな自分を叩き直すことではありません。
新しい前提を、毎日選び直すことなのです。
この選び直しの積み重ねで、人生は変わっていきます。
ぜひこれから、私と一緒に取り組んでみてください。
きっと、素晴らしい変化があなたにも起こるはずです。
まとめ
今回は、シリーズのオープニングとして「なぜ頑張るのに人生が変わらないのか」というテーマでお話ししました。
次回のエピソード1では、フェーズ1の最初のステップである「痛みの棚卸し」に入っていきます。
あなたが今、無意識に我慢していることや、見て見ぬふりをしていることを、すべて引っ張り出します。
人によっては少しだけしんどい作業になるかもしれません。
ですが、これは筋肉痛と同じで、私たち自身を今よりも強く、そして豊かにしてくれる成長痛です。
これを避けてしまっては、何も変えられませんし、理想の人生から遠回りになってしまいます。
他の人に見せるものではありませんので、日記を書くような感覚でぜひ取り組んでみてください。
では最後に、私の好きな名言の一節をご紹介して終わりたいと思います。
あなたの人生は、あなたが無意識に採用している前提の通りに展開している。
ゲイリー・ジョン・ビショップ
それでは今日も、過去を悔やまず、未来を憂えず、今の最善に全力を尽くしてまいりましょう。
最後まで聞いていただき、ありがとうございました。
PS:
テンプレートと記入例がついたワークブックを用意しています。
Episode 1から9のワークを、順番にやっていけるように構成しています。
「自分でやれる」「まずは気軽に始めたい」という方はこちらで十分です。
マンツーマンでやってほしいという方は
別の機会を作っていますので、発見してください。