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病院で「異常なし」と言われた腰痛、どう考えるべきか
記事
学び
政宗|理学療法士(慢性痛の構造分析)
2026/01/22 16:11
腰が痛くて病院に行き、レントゲンやMRIを撮ったにもかかわらず、
「異常なし」「様子を見ましょう」と言われた経験はありませんか。
検査では問題が見つからないのに、痛みだけが続く。
この状況は、安心するどころか不安が大きくなりやすいものです。
まず大切にしたいのは、
「異常なし」は「痛みがない」「気のせい」という意味ではないという点です。
多くの場合、この言葉は
「骨や椎間板など、画像で確認できる明確な損傷は見当たらない」
という医学的な判定にすぎません。
つまり、痛みの原因が別のレイヤーにある可能性は十分に考えられます。
私がこれまでの臨床で多く見てきた腰痛は、
「壊れている痛み」よりも
「体の使い方が偏った結果として生じている痛み」でした。
たとえば、足首の可動性が低い人は、
歩行時に地面からの衝撃をうまく吸収できず、
その負担が腰へ集中しやすくなります。
呼吸が浅く、胸郭の動きが乏しい場合、
体幹の安定性を作りにくくなり、
腰まわりの筋肉が過剰に働き続けることがあります。
また、股関節が本来の役割を果たしていないと、
腰が「代わりに動かされる関節」になりやすく、
慢性的な負担が蓄積されていきます。
このように腰痛は、
腰だけの問題として切り取るよりも、
足首―膝―股関節―体幹―肩甲帯―首へとつながる
運動連鎖の中で捉える視点が重要になります。
痛みは単なるトラブルではなく、
「どこかで使い方が偏っていますよ」という
身体からのサインとも言えます。
そのため、マッサージだけでは戻りやすく、
単純なストレッチだけでも十分でないケースが少なくありません。
局所の緊張を緩めること自体は有効でも、
なぜその緊張が生まれているのかが変わらなければ、
同じパターンが繰り返されてしまうからです。
私は腰そのものを見る前に、
足首の可動性、呼吸の質、胸郭の動き、
股関節の安定性、姿勢や動作のクセを
総合的に整理して考えます。
「どこが痛いか」だけでなく、
「どのように体を使っているか」を見ることで、
痛みの背景が少しずつ見えてくることが多いからです。
もし「異常なし」と言われたあとも腰痛が続いているなら、
それは行き止まりではありません。
構造の問題ではなく、
機能の問題に目を向けるタイミングなのかもしれません。
今の状態を一度整理してみるだけでも、
次に取るべき選択肢が変わることがあります。
必要であれば、お気軽にご相談ください。
#腰痛
#整体
#姿勢改善
政宗|理学療法士(慢性痛の構造分析)
痛みを分析する理学療法士 / 30代後半 / 男性
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