職務質問!?新宿南口で対峙する正義

職務質問!?新宿南口で対峙する正義

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新宿南口で職務質問を受けた。

「あぁ、こうやって冤罪は生まれるんだなぁ」と身をもって経験。

同時に「2度と落とし物を拾ってはならない」と強く肝に銘じた。

というのも毎年3回くらい、財布、クレジットカード、現金を拾っている。

レアケースだと、LOUIS VUITTONのショールを拾い、原宿警察署まで届けに行ったこともある。
毎回警察署や交番に届けた。ネコババせずに。

職質受けた時の第一声とは?

忘れもしない。8月終わりのうだるような暑さの中、新宿南口のルミネに通じる長いエスカレーターに乗っていると、

「他の人の書類を持っていないか確認させてもらいます」

・・・意味がわからない。

うんびゃくという人が行き交う酷暑の新宿。

汗はダラダラ。

恥ずかしいやらで公開処刑そのもの。

一刻も早く妹の家に向かいたい兄(自分)の足を止めた。

紺色の制服を着た20代と思われるふたりが。

その場で

運転免許証(当時年間2万km乗ってゴールド免許)とバッグの中身をすべて見せた。

挙句に、短パンのポケットに両手を入れられて

側から見れば犯罪者そのもの。

そのあと

「次は両腕見せて」

こちらはなにもやましいことはしていないので、両腕を行儀良く揃えて血管を上にして見せた。

そしたら

「あ、なにこれ?注射痕でしょ?どっちもあるね」

って。

いやいや

注射跡は

毎年上限まで献血をしている結果だよ。

手前味噌ながら自分の血がどなたかのお役に立てればという思いで、毎回献血をしていたのだ。

最後に献血をしたのは1ヶ月前の7月。

まだ跡はしっかり残っていた。

自分では気にしたことのないゴマ粒ぐらいの小さい跡を彼らは見逃さなかった。

このままでは犯罪者になると本気で思った。

語気強めに

「いや、これ献血の跡です。献血所に確認してもらってもいいですよ。1ヶ月前なので」と。

ここまで言えばさすがに自分たちの執拗な職質を詫びるかと思いきや

「なにか献血した証明みたいなものはある?」

なかなか引き下がらない。

献血カードは家にある。

キャッシュレス全盛の時代。

荷物は極力少なくしたい。

よって

普段財布は持たない。

小銭がバッグに数枚入っているくらいでちょうどいい。

スマホを取り出して献血のマイページ見せた。

これ、もしオンライン登録をしていなかったらどうなっていたんだろうと思うとゾッとした。

その時、たまたま財布を拾っていて交番に届ける最中だったら?

まぎれもなく他の人の書類は正に手元にあることになり、逮捕されていてもおかしくない。

あとで思い返しても身震いがとまらなかった。

弁解の余地なし。

ここで話は終わらない。

急に低姿勢、丸腰を装い星をあげようと食い下がり

「あ、献血してたんですね。もし、お時間あれば新宿警察で尿検査いいですか?あくまで任意なんですが」

さすがにここまでくると笑えてきた。

「尿検査はしません。参考までになんで職務質問されたんですか?」と聞いてみた。

「歩くのが早かったので」

口答えはしなかった。

正義が勝つとは限らない。

まるでドリフターズのジャンケンの一節だ。

その日

ひとつの正義によって

ひとつの正義が消えた。
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